生成AIの能力はユーザーと連動する

おはようございます。東京・練馬の税理士、村田龍矢です。

今日は生成AIの能力とユーザーとの関係について、ということをお話します。

思った答えが返ってこないな・・・

これ、良く思います。

内容を聞いても、何だかフワッとした回答で、もう少し深堀して答えてほしいなとか、

回答が浅くておおざっぱすぎるとか。

「本当、生成AIなんて使えない!」

・・・と思うのは短慮が過ぎる、というもの。

生成AIは良い意味で「忖度」してくれません。

彼らは基本的に受け身ですから、こちらのアクションに応じて回答を返すだけ。

例えば、

「事業承継税制について教えて」

なんて聞いた場合、確かに全体像をつらつらと調べて出力してくれます。

でも、これだけではちょっと物足りない。

という場合は、もう一段階踏み込んだ質問を投げる。

「事業承継税制の創設の経緯について詳細をまとめて」

と聞いてみると、

創設した時点が何年で、どういう改正があって・・・ということをまとめてくれるようになります。

基本「イエスマン」

人間に作業を頼むとき、

「事業承継税制について教えて」

なんて聞き方をすれば向こうも困ると思うんです。

そこで、

「全体像をざっくりでいいですか?」とか、

「改正の経緯なんかもお伝えしましょうか」とか、

コミュニケーションが発生します。

そこで、コミュニケーションをしながら、回答の精度を上げていくもの。

そこを、「細かく言わなくてもわかるだろ!」とやってしまうと、人間相手ならハラスメント、ですね。

ところが生成AIは「イエスマン」ですから、

こちらのフワッとした質問でも「わかりました!」とばかりに作業をはじめ、質問した通りの回答を返してくれる。

最初の「事業承継税制について教えて」というフワッとした質問には、事業承継税制のフワッとした内容を答えてくれるのです。

人間ならある程度やってくれる「忖度」は生成AIはしませんので、回答結果が思わしくないのは全部自分のせい、です。

生成AIは「機械」なので、ハラスメントなんて概念は無いですよね。

いつでもどこでも、夜中でも働いてくれます。

でも、作業をお願いするにあたって、人間に頼むように命令文を書かないと、自分の期待通りに動きません。

「事業承継税制について教えて」ではなく、

「事業承継税制について、創設の経緯とこれまでの改正、法人が適用するための要件を詳細にまとめて」

くらいは言ってもいいかなと。

それで、例えば返ってきた適用条件がイマイチわからんという場合は、もっと掘り下げて質問をすればいいのです。

え?

そんなこと言わなくても人間の部下はちゃんと動いてくれた?

それはそれは、これまで幸せな社会人生活を送られてきたようで笑

お膳立ては人間がする

私が使っている「NotebookLM」。

人によっては不便に感じるかもしれません。

作業をお願いするにあたって、こちらから作業に必要な資料やデータ・ファイルを提供する必要があるのです。

もちろん、その必要なデータをネットで拾うように指示することもできますが、私はやってません。

試しに、これまで収集した十数年分のデータ化した税務雑誌数百冊を提供して色々と質問してみると、なかなか面白いですね。

これ、自分が持っている書籍をカテゴリー別にして全部アップロードすればかなり違う風景が見れそうな予感。

さて、「NotebookLM」を気に入っているポイントの一つが、

こちらが資料を提供することが前提

ということ。

「NotebookLM」が誠実に仕事をしている、そして良い意味で忖度しないなと思うのは、

提供した資料に書いていないことは「わかりません」と回答してくるところです。

勝手にネットで余計な情報を拾ってとりつくろったりしないところ。

例えば税務雑誌をソースに提供したノートブックで、

「宇宙のビックバンについて教えて」

と質問してみました。すると↓

「提供された資料には、「ビックバン」という用語について、宇宙の起源に関する理論としての言及は見当たりませんでした。

しかしながら、資料中には音の響きが似ているものの、異なる文脈で使われている言葉がいくつか見られます。例えば、「ビッグモーター」という企業名が言及されています。また、バス釣りの「プロトーナメント」の文脈で「バスプロ」という言葉も登場します。これらは「ビックバン」とは関係ありません。

したがって、ご質問の「ビックバン」に関する詳細情報は、現在の資料からは提供できません。」

とのことです。

これは私が悪いですね。そして「NotebookLM」を気に入っているところです。

私が税務雑誌しかデータを提供していないのに、宇宙のビックバンについて質問なんてするからこういう回答が返ってくるのです。

生成AIを使うには、人間のお膳立てが必要です。

遠い未来には、こんなことをせずともAIの方で忖度してドンドン作業を進めてくれる時代も来るかもしれませんが、

少なくとも今現在ではまだまだかなと。

生成AIのポテンシャルは大きなものだと思います。

でもそのポテンシャルを完全に引き出せるかは、ユーザー側の能力にかかっています。

うまくいかなくても、生成AIのせいにしているようではいけませんね。

私自身も、肝に銘じます。

【編集後記】

昨日は午前中は移動。車中でオンライン研修を視聴。・・・したのはいいものの、以前見たことある動画だったらしく。

どうりで既視感があると思った。

午後からはブログの更新とオンラインセミナーの視聴。

夜は「モンハンワイルズ」。

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Posted by corner-stones