Geminiは税理士になれるか? 「基礎控除」を計算させたらドヤ顔で間違えられた話
おはようございます。東京・練馬の税理士、村田龍矢です。
今日は、Geminiは税理士になれるか? 「基礎控除」を計算させたらドヤ顔で間違えられた話。
生成AIは法律を読み解くことができるのか?
ふと思い立ち、
私が普段使っている生成AIに、法律の条文を与えれば読み解くことができるのか、
試してみました。
使う生成AIは「Gemini」。
条文は「e-GOV法令検索」からPDFをダウンロードし、「NotebookLM」にアップロード。
そこをGeminiに参照してもらって、答えてもらうという仕組みを考えました。
試しに、「民法」を使ってみたところ、まずまずの動き方。
本丸はもちろん、税金に関する法律です。
税金の法律ってややこしいんだな
確定申告のシーズンですから、所得税についてまとめてみましょうか。
まず、所得税についての基本的なルールを定めた「所得税法」。一番の根幹大元です。
そして、所得税法には書いていない細かいルールを取り決めた「所得税法施行令」「所得税法施行規則」。
この3つが関わってきます。
・・・これでは終わらないのが、税金の世界の複雑なところ。
所得税法本体以外にも、「租税特別措置法」という例外特別ルールについての法律があります。
所得税法本体に書いていない特別ルールがこちらに書いてありますので、租税特別措置法も確認する必要があるのです。
もちろん、租税特別措置法にだって、「施行令」と「施行規則」がありますので、
全部で都合6つ。
この構造を、まずは生成AIに理解してもらわなければなりません。
基礎控除の金額を間違える生成AI
この記事をアップした段階では、実はうまくいっていないのです。
「所得税の基礎控除の金額を調べて教えて?」
と質問したところ、なぜか不正解・・・。
最近話題の基礎控除、実は、
所得税法本体に書いてある金額+租税特別措置法での上乗せ金額
という二段構え。
正解を導き出そうとすると、租税特別措置法も参照しなければならない、超難問。
人間であれば、国税庁の表でも確認すればいいのですが、
せっかくの生成AIです。
条文から導き出してほしい・・・
という私の想いと裏腹に、うまくいかない。
私の作った「法務大臣」のペルソナ、所得税法本体の基礎控除だけ確認してドヤ顔しやがるんです。
何人の法務大臣を更迭してきたか、わかりません笑
その都度、Geminiに相談をしてプロンプトを改良し続けていますが、いまだ成功せず。
(そもそも論、税務判断が絡むから生成AIのシステム上、回答を拒否している可能性もあったりなかったり)
諦めません。
仕事の合間の息抜きとして、自分の理想を目指して生成AIと向き合っていきます。
【編集後記】
ちなみに。NotebookLM単体であれば動きました。
GeminiでNotebookLMを参照しようとすると、なぜかうまくいかない、という。
摩訶不思議、うーむ。
昨日は午前中はブログ更新と自重トレーニング。
午後からはお客様の申告作成を夕方まで。
夜半にかけて、生成AIと実験。
