Kindleが便利でも、あえて自炊する理由
Kindleなど、電子書籍のサービスはどんどん広がっています。スマホやタブレットで何度かタップするだけで書籍が閲覧できるようになります。一瞬で手に入りますし、かさばらない。便利なのはわかっているのですが・・・。
あえて、紙の本を買ってPDFにする
ただ、私はあえてその流れに逆らい、自分で紙の本をPDFにして電子書籍として扱っています。
いや、面倒なものです。
- 書店などで本を購入
- のり付け面を機械で切り落とす
- スキャナーで全ページ読み込み
- スキャン方向など確認
- 専門書については、OCRで文字埋め込み
- PDFに変換
- PDFをパソコンからタブレットに移す
とまあ一冊当たりこれだけの作業を行っています。十数分はかかります。
ちなみにこの作業中は、見ようと思ってためておいた動画などをまとめてみたりして、時間を有効に(?)使っています。
さっさとKindleに移行すればいいじゃない
できるならそうしたいところ。
ただ、Kindleなど電子書籍サービスで買った書籍、自分のものになった気がしないのです。私としては、Kindleで本を買ったという意味合いについて、
アプリなど専用の端末で書籍を閲覧できる権利
と認識しています。
所有権は、買った本人にはないのではないかと。
ということは、Kindleなどのサービスが、終了してしまったら買った本はどうなるのか。非常に気になるところです。
(Amazonのサービスなので、可能性は極めて低いのでしょうが。)
自分が買い集めた蔵書が一体どうなるのだろうかと。
電子書籍サービスが乱立しているところも気になる
Kindle、Kindleと連呼していますが、他のサービスがあることは承知しています。
ただ、多すぎるなと。
電子書籍によっては、特定のアプリでしか読めない書籍もあるでしょうし、そうなると、何種類サービスを利用することになるのかなぁと。場合によっては、書籍の発行会社で独自の電子書籍サービスを設けている会社もあり。
購入した書籍を、PDFなどに出力してタブレットやスマホなどでまとめて読めるようになればいいのですが。アプリ中でしか見れないとか、ブラウザ上でしか閲覧できないとか。物足りない。
私の自炊方式だと、すべての書籍がPDFとなり、
- 専門書、専門誌→PDF編集アプリで色線を書き込みつつ勉強
- 小説、ビジネス書など他の書籍→「SideBooks」アプリでタブレットの画面上で本棚風に並べて、タブレットの画面を「指でめくって」読む。(そのためのアプリです)旅先などの場合は、Kindleの端末に、旅先で読みたい本のPDFを移して持ち出す。(Kindle端末は、データの容量が小さいので)
という風に使い分けています。すべての書籍はPDFとして、外付けHDDにデータ保存されています。この方式ですと、使用しているアプリが万が一サービス終了しても、少なくともPDFである限りは手元から失われませんし、タブレット上では閲覧できます。(読みにくいけど)
【編集後記】
電子書籍を利用しない理由、他にもありまして。
私自身、仕事の関係上、税の専門書を購入したり、昔の全集を収集する趣味があるので、このあたりがサービスのラインナップになかなか来ない。特に税金の専門書。もしこれがスマホで購入できて「PDFで自由にダウンロード」できるようになれば、もろ手を挙げて自炊を止めるでしょう。
あ、ついでに言うと、私はKindleの端末は愛用しております。眼にやさしく、疲れないのです。小説や翻訳もののビジネス書など、長時間の読書にはKindle一択です。
私自身、電子書籍自体には肯定的、というか、何だったら日本で電子書籍が広まる前から、蔵書を自炊してPDFで管理するという方法に目を付けていたくらいです。
今の電子書籍サービスが、私個人の嗜好に合わないだけでしょう。
さて、昨日は朝一のブログ更新。そして、単発のご相談をZoomで。
午後からは事務所ホームページのコラム掲載と、備忘録の整理。
夜は、少し疲れ気味だったので、おとなしく早めに寝る。