事務所をよそで借りることは「正解」だった

おはようございます。東京・練馬の税理士、村田龍矢です。

今日は、事務所をよそで借りることは「正解」だった、というお話。

プライベート空間の確保は、自分の価値観の上で重大

先日、仕事用の事務所物件の内見に行ってきました。

ノートパソコンが1台あれば、カフェでも自宅のリビングでも仕事ができてしまう時代です。

ペーパーレス化が進み、クラウドやオンライン面談が当たり前になった今、

「わざわざ独立した事務所を構える必要があるのか?」

と問われれば、コスト面だけを見れば「自宅兼事務所」のほうが合理的だと考える人も多いでしょう。

家賃の二重払いの負担もありますし、「通勤」の時間も不要ですしね。

私は改めて「自分自身の拠点を持つことの意味」について考えていました。

あえて外に事務所を構えようと考えた一番の理由は、

「自分自身のプライベート空間を護りたい」という思いです。

生活の場と仕事の場が地続きになっていると、プライベートの時間であっても、どこか仕事の気配が部屋の中に漂い続けてしまいます。

ましてや、そこにお客さまをお迎えするとなればなおさらです。

なんだか、自分の家であって自分の家でないような気分になってしまうのです。

自分のプライベート空間をしっかりと確保し、心からくつろげる環境を守ることは、私の価値観の上で極めて優先順位が高いということに気づいたのです。

「会議室を探す作業」で削られるメンタル

もちろん、普段は自宅で作業し、対面での面談が必要なときだけ「時間貸しのレンタル会議室を借りる」という身軽な選択肢もあります。

実際に、そうやってお仕事をされている方もいらっしゃるでしょう。

しかし、レンタルスペースは「自分が使いたいときに、いつでも必ず使える」とは限りません。

「来週のあの面談、あそこの会議室は空いているだろうか」

「埋まっていたら、また別の場所を探さなければならない」

そうやってスケジュールを調整するたびに、空き状況を気にしたり場所を探したりする作業が発生する。

その些細な作業の積み重ねによって、じわじわとメンタルが削られていく感覚が私にはどうしてもストレスだと感じるのです。

「行けば必ず自分の空間がある」

「自分の予定さえ空いていれば、必ず使える空間がある」

という確実性を手に入れることは、私にとって非常に大きな価値があるのです。

「静謐な環境で、安心して帰ってもらう」ための場所

そして、色々と理屈を並べてみましたが、何より自分の内側に残ったものが、

「自宅とは別の場所に、自分自身の拠点がある」ということに対する純粋なワクワク感でした。

内見の部屋に立ち頭に浮かんできたのは、

「ここにお客さまをお迎えして、じっくり対話するための空間を作りたい」

という情景でした。

時間制限に追われる無機質な会議室でもなく、生活感の混ざる自宅でもない。

余計なノイズを完全に遮断した、静謐な環境を自らの手で用意する。

経営のこと、税金のこと、これからの事業や人生の不安。

誰にも気兼ねすることのない落ち着いた空気の中で、じっくりと悩みを相談し、気になっていることを何でも質問してもらう。

そして対話を終えたとき、心からほっとして、「安心して帰ってもらう」。

そのための空間を自分の手で整えられるのだと想像した瞬間、子どもの頃に自分だけの秘密の場所を見つけたときのような高揚感が胸の奥から湧き上がってきたのです。

守りたいプライベートがあり、削られたくないメンタルがあり、そして何よりも「お客さまが心から安心できる静謐な場を創りたい」という純粋な願いがある。

そう考えると、事務所をよそで借りるということは、私にとっては「正解」なのでした。

【編集後記】

昨日は午前中はブログ更新と自重トレーニング。

午後からはお客さまの事務所へ。

決算申告についての打ち合わせ。

帰宅後、お客さまのExcel会計入力。

申告案の作成など。

【筆者紹介】

 

 

 

 

 

 

 

 

【国税OB】の税理士・村田龍矢        (Tatsuya Murata)。練馬区を拠点に、個人事業主や経営者に向け、難解な税金や実務の仕組みを分かりやすい言葉に「翻訳」して発信中。税務署側の視点と実務経験を活かした、安全で確実な税務サポートと、経営者の時間を奪わないスマートな非同期コミュニケーション(メール・チャット特化型)を得意とする。