立ち去るも良し、残るももちろん良し
おはようございます。東京・練馬の税理士、村田龍矢です。
今日は、立ち去るも良し、残るももちろん良し、というお話。
飛び込みの調査立会と、その後のご縁
私の税理士業務において、
大きな柱の一つとなっているのが「飛び込みでの税務調査の立会」です。
ある日突然、税務署から調査の連絡が届く。
不安と恐怖で目の前が真っ暗になってしまった事業者の方から、切迫したご相談をいただく。
そこから急遽ご依頼を受け、事前の資料精査から当日の調査対応、そして税務署との「交渉」まで、
相手の防波堤となって全力で伴走します。
では、そうして無事に税務調査という大きな危機を乗り越えた後、そのお客さまとのお付き合いはどうなるのか。
実態として言えば、だいたい「半々」です。
そのままの流れで継続したお付き合いに発展する方もいらっしゃれば、
調査の終了とともにお付き合いが一区切りとなり、去っていかれる方もいらっしゃいます。
「立ち去っても別に良い」と言える覚悟と、媚びない姿勢
一般的な士業の感覚からすれば、
「せっかくご縁ができたのだから、なんとか顧問契約に繋げたい」
「去られてしまうのは営業の失敗ではないか」
と考えるのが普通かもしれません。
しかし、私自身の心境は極めてシンプルなんです。
私の前を立ち去っていかれても、別に構わないのです。
なぜなら、そのお客さまは人生の非常事態において私の専門性を信頼して依頼してくださり、
私はその期待に応えて「託された使命を果たした」からです。
そしてお客さまも、私の提供した仕事の価値をしっかりと認め、正当な対価をきちんとお支払いくださった。
その時点で、プロとしての役割もお互いの約束も、完結しています。
何より「次の契約を取ろう」という邪心がないからこそ、調査の渦中でお客さまに過剰に媚びることもしません。
税務のプロとして守るべき一線を越えそうなときや、認識を改めていただく必要があるときは、
たとえ耳が痛いことであっても、必要な厳しさを毅然とお伝えする。
この真剣勝負をやり切ったという誇りがあるからこそ、
去りゆく背中に対しても「無事に日常へ戻られて良かった」と、清々しくエールを送ることができるのです。
お互いに対する理解と尊重があるから、続いていく
「立ち去るも良し、残るももちろん良し」
相手の選択を完全に尊重し、余計な執着を手放しているからこそ、
目の前の調査を最善の形で終わらせることだけに全力で没頭できます。
そして、もしそのまま継続してお付き合いしていただけるのであれば、それはもちろん「なお良し」です。
無理な営業や囲い込みをしたからではなく、厳しい局面を共に乗り越える中で、
私のスタンスや仕事ぶりを深く理解し、尊重していただいたうえで、
対等なパートナーとして選んでいただけたからです。
去る者を追わず、残る者には深く感謝する。
この自律したスタンスを保ち続けることこそが、自分自身の心の平穏を守り、
そして、ご縁のあった方々と真の信頼関係を築き続けることに繋がるのだと感じています。
【編集後記】
昨日はブログ更新のみ。


