なるべく安く、色んなことをやってほしい
おはようございます。東京・練馬の税理士、村田龍矢です。
今日は、「安い」とはどういうことなのか。
そりゃ安い方がいいに決まっている
イチ消費者とすれば、そりゃ安く商品やサービスが買えた方がいいに決まっています。
スーパーの「おつとめ品」とか、セール品とか、普通に買ってますしね。
最近よく見かける「プライベートブランド」もよく買っています。
私がよく使うお店だと、スーパーのサミットや西友、ドラッグストアのスギ薬局などで見かけます。
小売店などの自社製品だそうで、同じような製品でも他社製品より安いのです。
日用品は、大体のものはプライベートブランドで買ってるような気がしますね。
で、安いと言っても、普段の使用に問題なく使えています。
同じような商品やサービスなら、安い方をと思うのは人情としてはよくわかります。
事業者の自分としても、そりゃお安く税理士業を提供して、クライアントに喜んでもらえるならそうしたい。
安いのには理由がある
プライベートブランドを例にお話すると、
製造から販売までのうち、コストがかからない部分があるのだそうです。
プライベートブランドは、自分で商品の企画をして、場合によっては自分で製造まで行うケースもあるそうです。
外部業者へ支払うコストが少なく済むのだ、と。
だからこそ、値札が安いのです。
安く売っても、利益を十分確保できる。
こういう理由があって、安いんですね。
そう、安くて品質が問題ない商品・サービスは、安くても問題ない理由があって安いのです。
プライベートブランドの場合は、「本来支払うべきコストがかかっていない」から安かった。
では、他のビジネスではどうか?
安い理由が、誰かの犠牲によって成り立っていることはないのか?
確かに、イチ消費者として、そんなことを考える必要までないかもしれません。
でも、その安い商品を喜んで購入する消費者がいるからこそ、業者も安値で販売するのです。
ここを考える必要があると思います。
「価値」を認めていただけるか
事業者としての価値観も問われるところだと思います。
同じサービスを提供しているにも関わらず、こちらの提示した報酬で依頼してくれたクライアントと、交渉の結果安い報酬で依頼をしたクライアント。
何だかモヤモヤしますね。
同質同量のサービスなら、報酬も同じであるべきでは、と。
なにより、提示した報酬で依頼をしていただいたクライアントに申し訳が立たない。
だからこそ、弊事務所では基準となる価格表を公開しているわけです。
もちろん、同質でもこちらの手間がかからない、工数が少なくすむというなら報酬を変える余地はあります。
会計入力をクライアントで行っていただけるとか。
そこは、私の方で会計入力から行うクライアントとは報酬に差をつけるのは、むしろ当然。
もちろん、それ以外の要素もありますよ。
そこの、税理士としての仕事内容に価値を認めていただけるかどうか。
どうせなら、私の仕事ぶりに価値を認めていただけるクライアントと仕事をしたいものですね。
だからこそ、弊事務所では、値下げの交渉は受けていないのです。
他のクライアントと同じような仕事のご依頼なら、同じ報酬を提示します。
それで、ご依頼がいただけないなら、それまで。
仕事の価値を伝えきれなかった、自分のミスですね。
最初は苦しいですよ。そりゃ、多少安くても、売上が入った方が嬉しいですからね。
でも、長期的に見たときに、いずれ破綻します。
安く仕事を受けるということは、自分の身を削って仕事を行うということ。
身を削りきった後に、何が残るのでしょうか?
こういった自分の考えは、何も最初から持っていたわけではなく。
色んな方の発信を見てインプットしたり、逆に自分自身で情報発信をする中で研ぎ澄まされていった部分もあります。
自分の事業者としての価値観を、見つけてみましょう。
【編集後記】
昨日は朝一のブログ更新。
午後からはクライアントである個人事業主の方の申告作成。
夕食後は蔵書整理。