「優しさ」と「厳しさ」
おはようございます。東京・練馬の税理士、村田龍矢です。
今日は、優しさについて。
人から何と言われる?
「国税出身」の税理士、というと何だか、
- イカツそう
- コワそう
- エラそう
とか、世間一般では思われていそうです。
出身が出身だけに仕方ないかなと思います。
・・・税務当局が、「優しそうなイメージ」を打ち出しすぎるのも問題だと思いますので、まぁそこは。
ただその分、直接お会いした方からは「優しそう」とか、「雰囲気が柔らかい」とか、「話を聴いてもらって不安が減りました」など、言っていただけますので、私としては嬉しい限りです。
いつでも「優しい」?
とはいえ。
優しいだけではもちろんありません。
時と場合に寄ります。
- 個人事業を始めて数年、初めて税務調査が来るという連絡があった。申告はきちんと作ってきたつもりだが、とても心配。
- 個人事業をしているが、しばらく申告を出せていない。今後、ちゃんとやっていきたいと思っているがどうすればいいのかわからない。
- 税務調査の連絡を受けたが、これまで提出してきた申告は、正直に言うと実は数字を改ざんしていたものだった。どうすればいいだろう?
このような場合。
全力でサポートさせていただきたいと思います。
税務調査が心配なのは誰しも当たり前。別に、不正な申告などをしていなくても、何となくザワザワするものです。
誰しも事情はあるというもの。無申告の状態を改善したいという前向きな気持ちがあるなら、それに対しては応えたい。
申告を改ざんしていた。確かにそれはよくないこと。でも、調査官が来る前に正直に税理士に対して申し出ていただいた。であれば、まだ挽回は可能です。
必要なら
厳しいことを言うのも「優しさ」。
- 申告を改ざんして税金を払っていない。調査官もどうせ、見破れないだろう。税理士にも言わないで黙っていよう。
- 個人事業を始めてずっと申告をしていない。周りもみんなそうだ。だから別にこのままでいい。
- 以前、調査が入って色々と指導されたけど、個人事業主のところなんてどうせ二度とは来ないだろう。だから、申告なんていい加減でいい。書類も面倒だから捨てちゃえ。
こういう場合。
「優しい」言葉、態度が必要なのかどうか。
むしろ、厳しく、現実をわかっていただくことが「優しさ」ではないでしょうか。
優しい言葉をかけるのは簡単です。
「調査官も見破れないですよ。黙っておきましょう。」→税務署もそこまでバカではありません。
「忙しいと、申告するの面倒ですよね。仕方ないですよ。」→そんなわけないです。
「請求書や領収書を無くした?全然OKです。何とでもなりますよ」→何ともなりません。
去る者は追わず、これでご依頼をいただけないのなら、しょうがないですね。
【編集後記】
昨日は朝一のブログ更新。
午後から友人宅にお出かけ。ボードゲームで遊ぶ。