申告のごまかしが「割に合わない」本当の理由
おはようございます。東京・練馬の税理士、村田龍矢です。
今日は、申告のごまかしが「割に合わない」本当の理由、というお話。
「偽りの前提」で生活水準が上がってしまう罠
税務調査において「中途半端な修正や言い訳は通用しない」というお話を、このブログでしてきました。
本日はさらに踏み込んで、「そもそも、申告をごまかすことは、なぜ絶対に割に合わないのか」というお話をしたいと思います。
結論から言うと、申告をごまかす行為は、最終的に「想像の何倍ものダメージ」となって自分と、そして家族にも跳ね返ってきます。
売上を抜いたり、嘘の経費を入れたりして所得をごまかすと、当然ながらその年の税金や社会保険料の負担は極めて小さいものになります。
ここで最も恐ろしいのは、事業者が「この極小の負担」を前提にして、日々の生活を回すようになってしまうことです。
本来であれば国や自治体に納めるべきお金を手元に残し、それで生活水準を上げてしまう。
一度上がった生活水準を落とすのは至難の業であり、これが後々、自分の首を致命的に絞めることになるのです。
怒涛の3連続コンボと、役所に払い続ける人生
ごまかしが税務調査でバレた場合、追加の「所得税」だけでなく、「住民税」「国民健康保険料」「個人事業税」の追加請求が、怒涛の3連続コンボで容赦なく送られてきます。
さらに重加算税や延滞税も上乗せされます。
無理矢理にかさ上げした生活水準で手元にお金がない状態のところに、想像の何倍にも膨れ上がった納付書が届く。
「納税額は最終的にこの金額になります」と私からお伝えしたところ、
多くの事業者は「分割払いにできませんか」と希望を出されます。
ただ、それを税理士に言われても苦笑するしかありません。
それを言う先は、税務署であり、自治体です。
最終的に、稼いでも稼いでも、ひたすら役所に過去のツケを払い続けるだけの人生に転落してしまうのです。
一番の悲劇は「家族を巻き込む」こと
しかし、本当の絶望はここからです。
事業者の中には、家族を養っている人もたくさんいらっしゃいます。
念願のマイホームを購入し、住宅ローンを抱えている。
子供たちはちょうど高校や大学に進学し、人生で一番お金がかかる時期を迎えている。
そんな状況下で、役所からの容赦ない督促が届き、資金繰りが完全にショートする。
自分の申告のごまかしという所業が、ついに家族にもバレてしまう瞬間です。
必死に築き上げてきた家族の信用は崩壊し、子供の学費すら払えなくなるかもしれない。
マイホームも手放さなければならないかもしれない。
「いったい、今後どうするのか。」
目の前が真っ暗になり、何の答えも見出せない絶望がそこにあります。
申告をごまかすことは、事業の未来どころか、大切な家族の人生そのものを完全に破壊する行為でもあるのです。
絶対に割に合いません。
正しく申告し、堂々とビジネスに向き合うことこそが、結果的に一番お金を残し、自分と家族を守る唯一の方法なのです。
【編集後記】
昨日は午前中はブログ更新と自重トレーニング。
近所の氏神さまへお参り。
帰宅後、データ整理など。


