国税局調査部の税務調査③ 下期編

年が明けると、調査部の税務調査も後半戦。

ここからは年度末まであっという間です。


<参考>


上期にやり残した仕事をこなしつつ・・・

公務員は12月28日が「御用納め」で最終出勤日です。ただ、調査担当の職員は、御用納めよりも前から有給を取って年末のお休みに入ることが多いです。

こうやって、年末年始をゆっくり過ごせるのは、上期の仕事をきちんと区切りをつけた職員だけ。

上期の調査案件や内部事務が片付いていないと、ほぼ無人のフロアに出勤し黙々と仕事をすることになります。

私も、調査案件が終わらずに御用納めギリギリまで出勤して仕事をしていたことがあります。人間がいない建物は本当に静かで、他部署からの電話もかかってこないのでかえって仕事に集中できました。

さて、年明けに無事出勤たら、新しい調査が待っています。

調査部の税務調査は、絶対的な件数こそ税務署と比べると少ないのですが、切れ目なくやってきます。

この状態で上期の仕事がたまっていると・・・。何とか、税務調査で出張する前に片付けたいところです。

自分の仕事は自分で管理することが重要ですね。

確定申告は「関係ない」

税務署のころは、2月頃から税務調査は段々落ち着いてきまして、確定申告の準備に税務署を挙げて対応していきます。

ところが、調査部の場合は、基本的には上場会社の調査が多いので、確定申告の期間中だろうと関係なく税務調査に伺います

税務署と違うのは、税理士のかかわり方。税務署で調査に伺うと、ほぼ100%、税理士の方が立ち会われます。

調査部の場合は、自社で決算・申告書作成まで行っている法人さんが多いので、調査の場合も税理士が立ち会うことはあまりありません。

そのため、確定申告期間中だろうと、調査部は平常運転です。

とはいえ、「知らん顔」もできないので、税務署への「応援」ということで若手の調査官を何人か派遣していました。

調査に行くのは4月まで

確定申告期間中を終えると、年度末を見据えて動き始めます。

年度内に調査が終了するためには、

ゴールデンウィーク明けに調査の報告書(=決議書)を提出

する必要があります。

となると、調査に行けるのは4月中まで。ゴールデンウィークに入るまでに、確実に修正項目を納税者側と合意しておく必要があります。

ここが固まらずに後ろにずれると、ゴールデンウィークも出勤するということに・・・。

【編集後記】

やはり、大事なことはスケジュール感覚と仕事の管理。

仕事の進捗管理は上司の職務なのですが、自分の仕事を自分で管理できないと自分がヒドイ目に合うことになります。

いきなり最初からは難しいんですけどね。

さて、昨日は朝一のブログ更新。

午後からは事務所ホームページのコラム掲載と、散歩がてらスーパー銭湯へ。

自宅近くは意外と桜の木が多いことに気付く。というか、桜の花が咲いていないと気づかないだけ。