相手に伝わっているだろうか・・・?

おはようございます。東京・練馬の税理士、村田龍矢です。

今日は、相手に伝わるかどうかについて。

うん?よくわからん

昨日はパソコンをいじっていたのですが、最初にいきなり躓きました。

資料に書いてある説明書きが、なんか違う。

導入に向けての簡略化されたガイドに書いてある流れと、

ちゃんとした分厚いマニュアルに書いてある流れと、

何だったらディスクに添付されている説明書き、

全部違うことが書いてあるんですけど笑

いやいや、どれが正しい方法なの?と、パソコンを前にして困惑していました。

結局、分厚いマニュアルに書いてある方法に従ってパソコンを操作したところ最終的には成功したのですが・・・

せっかくわかりやすく流れを説明しようと思って作ったであろう「ガイド」、あんまり意味がないのではないかと。

マニュアルについて言うと、特に一昔前の家電製品なんかがそうですが、入手すると分厚いモノクロのマニュアルが付属していて、プレッシャーを感じることが多いです。

で、まぁ読まないわけです。

せいぜい、必要になった時に必要になった部分だけを読む。

しばらくすると、マニュアルは棚のどこかに押し込まれ、どっかに行ってしまうという。

もちろん、マニュアルを隅から隅までじっくり読みこんでから操作してみるという方もいらっしゃるでしょうが、私は読み込む前に触ってしまいますね・・・。

こういう実情?を反映してなのかどうか、最近の家電製品は簡単な操作方法が書いてあるカラフルなガイドだけが同梱されていて、

マニュアル自体はQRコードを読んでスマホ上で閲覧するようなものまで出ているようです。

「エコ」でいいですね笑

伝わっているかどうか

難しいところで、

「情報の受け手に伝わっているかどうか」

ということと、

「伝えるべき情報を洩れることなく提供しているかどうか」

ということ。

この両立はハードルが高い。

家電製品のマニュアルは、後者を優先しているように見えます。

家電製品の操作方法から緊急事態への対処法、やってはいけない注意事項まで事細かに書いてあります。

だからこそ、あれほどの分量になるのでしょうが、まぁ、普通は全部読まないよねと。

反面、「簡略化されたガイド」となると、前者優先。

情報を徹底的に削ぎ落して、まずは受け手に最低限でも情報を正しく伝えることを優先している、と思います。

ただし、ガイドの情報とマニュアルの情報に不一致があると、私のようにパソコンの前で困惑することとなるのですが、それはそもそも余程のことでしょう。

私の発信でも振り返ると、この両者のバランスは本当に頭が痛い問題。

特に、発信ネタが「税金」に関する内容だと、かなり神経を使いました。

やはり、間違った内容を発信することはマズイので裏どりを慎重にしつつ、

かといってあまりにも固い内容になるとそもそも伝わらないので、言葉を柔らかくしてみたり。

言葉を柔らかくするにあたっては、誤解を招かない表現にしたいのでそこでも気を使いましたね。

どちらも100%は無理

税金の世界は複雑なものでして、

こういう事例だからこういう回答です、

とスパッと割り切れるものではありません。

原則→例外→例外の例外

みたいなルールを平然と設けているのが税金の世界。

しかも年々ヤヤコシイ方向にしか改正されないとくれば・・・。

こういう前提です→こういう回答です

とは怖くて言えないですね。

事実関係を詳細に伺わないと、落とし穴にはまる恐れがありますので。

なので、税金についての情報発信でも、受け手に分かりやすく伝えることを優先して単純化したり簡略化したりするのはちょっと危険。

卑怯なものの言い方ですが、相当な予防線を張っているつもりです。

別に複雑になってもいいのであれば、それはそれでも構わないのですが、そうすると情報が届かない。

誰でもそうでしょう。

ふと発信を見たら、文字量がウワッと迫ってくる圧迫感。下にスクロールしても全然終わりが見えない。

途中であきらめて他の情報を見に行くでしょうね。

分かりやすい情報はないかな、と。

また、受け手に伝わりやすい情報というものは、一般化された内容であることも多い。一般論、ですね。

だからその先は、というと書いてない。そこが知りたい、という内容こそ、書いていないものです。

結局、問題は解決しない。

・・・当ブログでもそういう発信は多いですね。

でも、「無料の発信媒体」だとそのあたりが限界なのかもしれません。

やはり、個別的具体的なご相談は、詳細に状況をお伺いして、慎重に回答を行うこととなります。

以前参加していたポータルサイトの無料の税務相談でも、分かりやすく文章で回答となると、

フワフワした内容の回答になってしまうものでした。

伝わりやすさと洩れなくというのはトレードオフにあるのでしょう。

両者を足して100%とすると、伝わりやすさが90%のときは情報の精度は10%、みたいな感じかなと思います。

伝わりやすさを重視する以上、削ぎ落す情報は増えますからね。

このあたり、無料の発信媒体で不特定多数に向けて公開するとなると、限界というものが見えてくるなと思います。

【編集後記】

昨日は朝一のブログ更新。

午後からは事務所の月次決算。申告ソフトのインストール。

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Posted by corner-stones