税理士として、何をやるか?

おはようございます。東京・練馬の税理士、村田龍矢です。

今日は、税理士として、何をやるか、というお話。

自分は「何を」している?

私は「税理士」です。

税理士の資格を取って、税理士として働いています。

でも、それだけではありません。

「税理士」としての自分は、あくまで一側面でしかありませんね。

私は税理士です、と名乗るとき、どうしてそう名乗るのか?

職業だから?世間一般に対してわかりやすいから?

それとも、目の前のお客様が税理士を求めて連絡を取っていただいたから?

ま、そこまで意識していませんよね、普通は。

税理士としてお客様とお会いしているんだから、税理士と名乗るだろうし、

何をしているんですかと聞かれれば、税理士やってますと答えておけば、済む話です。

「税理士として」の枠

税理士として何をするのか?

帳簿を作ります、

決算・申告書を作成して役所に出します、

税金のシミュレーションだったり税務相談にも乗ります。

時には、税務調査で調査官とやりあうことも。

これくらいは、大体税理士のみなさんやってますね。

でも、やらなければならないことなのかどうか?

「帳簿を作らない税理士」。

存在してもいいわけです。

「税務調査の対応はしない税理士」。

これも問題ないでしょう。お客様との契約次第です。

こう考えると、税理士として「やらなければならないこと」って、そんなに多くはない。

逆に、「やってはいけないこと」は喧しく言われていますね。

税務署からも、所属している税理士会からも。

法律違反になって、最悪、税理士の資格がはく奪されてしまいます。

ここは神経をとがらせていますね。(最近も、逮捕された同業者がいました)

思考を一段階上げましょう。

税理士として「やってはいけないこと」は明確なのです。

「やってはいけないこと」以外は、税理士として何だってやっていいのではないですか?

プラスアルファとして何を提供する?

時代はこれからも進みます。

生成AIだってどんどん進歩する。

そんな時代がこれから来る。

お客様に何を提供するのか?

特にウチは、税理士ひとりの零細事務所。

お客様のビジネスの規模だって、ウン十億もあるところは手に負えません。

それだけ、納税者ご本人、会社の社長と直接お話しできる立場であるのです。

(国税局の仕事で上場企業の調査に伺ったときも、社長となんか会えなかったです。会えても、経理部長まで。)

面談のときに、数字の話だけでもいいんですよ。「税理士」なんですから。

でもそれだけでは、なんだか寂しいですね。

その数字の先に、何を見るのか?

私は、「問いかけ」をするようにしています。

「夢」はありますか?

来年の目標は?ひいては、10年後、どうなっていたいですか?

これからやりたいことはありますか?

答えが出なくてもいいのです。

実際、将来の目標でなんて考えたことなかった、と言われることもあります。

決算や申告の数字は、あくまで過去の取引の結果でしかない。

この数字は、未来に役立ててこそ意味がある。

そのためには、未来の話ができるようにしたい。

これ、税理士としてやるべき仕事ではないでしょうし、

別にやる必要もない仕事ですが、

そこでお客様にプラスアルファをご提供してこそ、仕事している実感を覚えます。

この点、自分の仕事に対するスタンスを研ぎ澄ませることができることが、

組織から離れて良かったと思える部分ですね。

【編集後記】

昨日は午前中はブログ更新と自重トレーニング。

午後からはオンラインでの打ち合わせ。

税務署側の調査結果の検証。