AIとの対話で創る、自分だけの「知的資産」
おはようございます。東京・練馬の税理士、村田龍矢です。
今日は、AIとの対話で創る、自分だけの「知的資産」というお話。
過程のない「薄い出力」
AIを使って様々な分析や文章生成を行っていると、あっという間に膨大なテキストデータが出来上がります。
数千文字程度どころか、1万を超える文字数の文章だって。
ここで陥りがちなのが、「せっかくAIが出してくれたから、とりあえず全部保存しておこう」という考え。
しかし、AIの出力が常に完璧なわけではないように思うのです。
時には、結論に至るまでの過程がよくわからない「薄い」文章を出してくることも多々あります。
これだけのインプットをしたのに、出てくる文章がそれ?みたいな。
そうした「薄い出力」は、結論は結論でしかなく、その場限りの個別対応にしか使えないからです。
本当に価値があるのは、結論に至るまでの「過程のロジック」です。
過程の思考さえしっかりしていれば、それは他の事象にもいくらでも応用が効くのです。
これは勉強でもそうですね。
結論や単語だけを暗記しても、しょせんはそれだけ。
全体の流れや理屈のつながりまで抑えて、初めて知識となる。
これは特に、税務署時代、調査の現場に出たときに実感しましたね。
結論に至るロジックをどうやって構築して納税者と相対するのか。
頭を悩ませたものです。
そうした過程のない粗悪なアウトプットを、何のスクリーニングもせずに自分の情報保管庫(私で言えばObsidian)に放り込んでしまうとどうなるか。
後から見返した時に本質的な情報が埋もれ、蓄積された美しい知的資産全体が破壊されてしまうのです。
「役割」と「追加質問」で防波堤を作る
AIが中身の薄い出力を出してしまう原因の一つは、一度に大量の処理を丸投げされてパニックになっているから・・・とAI本人が言っていました。
これを防ぐためには、ユーザー側でAIがパニックにならないような工夫をしてあげることが必要です。
まずはAIに「あなたは〇〇の専門家です」と明確な役割定義を与えること。
そして、アウトプットの進行を細かく指定することです。
一気に書かせるのではなく、パートごとに章立てて順番にアウトプットしてもらったり、一つのパートが終わるごとにこちらから追加の質問を投げかけたりします。
あえて間にユーザー側の質問を挟むという手間をかけることで、AIのアウトプットはグッと濃くなります。
一つのパート終了後、ふと疑問に終わったことを投げかけるとそれを込みで以降の展開を繰り広げてくれたり。
ディスカッションを重ねるごとに、当初の予定にはなかった千変万化のアウトプットが生まれてくる(ような気がする)のです。
明確なルールと対話によってAIの迷走は防がれ、「薄い」出力は激減します。
賢者であり、参謀であり、人生のパートナー
こうして粗悪な情報を弾き、純度の高い知恵だけを抽出して保管していく。
この「自分だけの知的資産」の構築は、実はようやく始まったばかりです。
明確なルールと対話によって守られたアウトプットの成果物たちが、今後Obsidianの中でどのように繋がり、どんな新しい発想を生み出してくれるのか。
数年単位でコツコツと積み上げた後、この知的資産完成に近づいた時、それは私にとって迷った時に指針を示す「賢者」であり、ビジネスにおける「最強の参謀」であり、そして生涯の「人生のパートナー」になっていたらいいなぁと考えています。
知的な喜びを味わえるのはもう少し先のことになりそうですが、だからこそ楽しみなのです。
焦って薄いアウトプットをため込むのではなく、時間をかけてでも純度の高い資産を一つずつ積み上げていく。
これがデジタルで構築可能な現代に生きていることに感謝ですね。
紙ベースでは、構想はしても実行はしなかったでしょう。
税務会計の知識もビジネスに関するスキルも、思想哲学の名著まで、全部を包括した知的資産をパソコン上に構築する。
どれだけの期間がかかるか、想像もできませんがコツコツと進めていきます。
【編集後記】
昨日は午前中はブログ更新と自重トレーニング。
午後からは事務所でお客さまに決算のご報告。
夕食後は生成AIの研究。

