税務署から電話がかかってきたら・・・
おはようございます。東京・練馬の税理士、村田龍矢です。
今日は、税務署から接触があったときの話。
調査か?それとも・・・
突然、自分のスマホに税務署から電話がかかってきたら。
普通は驚きます。怖いと感じるかもしれません。
実際、弊事務所にも、
「スマホに税務署からの不在着信が残っていた」
「自宅の郵便ポストに税務職員の名刺が入っていて、連絡するようにメモが書いてあった」
というご相談を数多くいただいています。
やはり、税務署からの電話となると、「税務調査」を連想してしまうのでしょうね。
まずは、とりあえず税務署に連絡を
さて、税務署からの連絡があった場合は、まずは一呼吸置きましょう。
そして、勇気を出して税務署の担当者に電話をするのです。
私が代わりに連絡をしてもいいのですが、納税者の「代理人」である届出を出していないので、税務署に電話しても取り合ってくれないのです。
ですからまずは、ご本人様から税務署に連絡をしていただく必要があります。
そこでもし、
「○○様のご申告の件で、税務調査に伺いたい」
と言われても大丈夫です。
いきなり明日から強制的に・・・ということはまずありません。
自分の都合がいい日にちを調査官に伝えていいのです。
そこは、納税者の都合を配慮してくれます。
また、税務調査の対応を税理士に依頼したいという場合もあるでしょう。
このときは、その場で税務調査の日にちを決めずに、
「調査に対応できる日にちを確認するので、改めてご連絡する」
と言って電話を切っても構いません。
この状態で、税理士にご相談いただければ十分です。
代理人の届出を出してしまえば、後は税理士に税務署対応はお任せください。
「税務調査」でないケースも
ちなみに、税務署から連絡がある場合は必ず税務調査だ、ということでもありません。
考えられるケースとしては、
- 自分が出した申告書に単純な間違いがあったので直してほしい(税務調査ではない)
- 自分のビジネス上の取引相手に税務調査が入っていて、その関連で自分の方にも話を聞きたい(税務調査の対象はあくまでビジネス上の相手)
かなというところ。
特に2つめは、
反面調査
と呼ばれていまして、税務調査の対象はあくまであなたではありません。ビジネス上の取引相手です。特定の取引について双方の言い分を聞いて、申告が正しく作られているか確認しているのです。
反面調査の場合は、ご自身で対応いただいても問題ないケースが多いです。
もちろん、反面調査とはいえ税務署の調査官と直接やり取りすることが不安だという場合は、弊事務所では反面調査の立会いも必要に応じて行っております。
【編集後記】
税務署から電話があったので調査に違いない、というご連絡をよくいただきます。
気持ちはよくわかりますが、この場合は
「税務調査かどうかをまず確認してくださいね」
とお伝えしています。
税務調査への対応は、「税務調査に行きます」と言われてからでも十分間に合いますので、安心してくださいね。
さて、昨日はオンライン相談のご対応。調査官への対応について。
それから毎日のブログ更新と、オンライン研修。
明日の出張の準備など。