習得→慣れ→落とし穴
おはようございます。東京・練馬の税理士、村田龍矢です。
今日は、習得について。
習得すれば世界が広がる
何かを学んだり、経験値を積んで物事を習得すると、自分の世界が広がります。
わからなかったものがわかるようになる、といいますか、
世の中を見る視点が一つ増えるような感じです。
習得も方向性があって、
- 視点が増えるように習得の分野を増やしていく方向
- 1つの視点でよりよく物事が見えるように、分野を掘り下げていく方向
この2つがあるように思います。
どちらも大事で、
視点を増やすのは良いが、色んなことを浅く知っているだけで結局深くは知らない、では困りますし、
ある特定の分野についてはよく知っているが、他のことは何も知らない、でも困ります。
慣れる
そしてある程度のレベルまで習得が進むと、知識がパターンになって脳みそに刻み込まれますので、
イチイチ考えなくても物事ができるようになります。
これが「慣れ」というものだと思っています。
学生時代、市民向けの法律相談サークルに所属していました。
最初のうちは、相談を聴いて回答を考えることが精一杯でした。
ただ、学年が上がっていくにつれて経験を積んで習得が進んでいきますので、
相談内容を聴いているうちにいくつも回答パターンが頭の中に浮かび上がってくるのです。
あぁ、そのパターンのご相談ですね、と。
以前では、回答案を練るときに色々と調べ物をしたり先輩に聞いたり、とやっていたのが、ショートカットできるようになったのです。
慣れた結果、思考が脳の中で効率化されたのでしょう。
落とし穴
こうやって調子よく進めていくと、落とし穴が待っています。
パターン化されて、深く考えないようになりますので、
パターンと微妙に違うものがやってくると、間違えるのです。
前のパターンと同じでしょ、とサクッと終わらせると、間違ってますよと指摘を受ける。
慣れた証拠でもあるんですけどね。
組織で働いていると、誰かがチェックしてカバーしてくれます、
ただ、私はひとり税理士。
誰も私の仕事はカバーしてくれません。チェックしてくれません。
自分の仕事は自分でチェックするしかないのです。
対策としては、
必ず原典を当たって調べるということ。法律、通達など。
国税庁の資料など公的資料を確認すること。
自分自身でダブルチェックをすること。仕事日とチェック日の日付を変えるとか。
思い込みを外して、まっさらな気持ちで仕事に取り組むこと(これが一番難しい)。
くらいでしょうか。
「初心を忘れず」ということですね。
【編集後記】
昨日は朝一のブログ更新。
午後からはクライアントの会計ソフト入力。
最終局面。