独立前の修業は必要か?

おはようございます。東京・練馬の税理士、村田龍矢です。

今日は、独立に修業は必要なのか?

私の場合

国税職員として働きながら資格を取得した、

ちょっと特殊な経歴です。

国税職員から税理士として開業する方は

相当数いらっしゃるようですが、

定年退職後or定年間近まで勤めてからの独立、

というパターンがほとんどです。

ましてや、資格取得後30代で独立開業という人間は

ほとんどいません。

さて、確かに私の場合、

税金の実務

について、まったく知らないということではありません。

ただ、それはあくまで、

「国税職員としての視点」

は知っているということであって。

・・・正直言って、

税務調査の際にお会いする税理士の姿しか、

知らないのです。

税務調査立会い以外で、

税理士が普段、どんな仕事をしているのか?

税理士業の年間スケジュールはどんなものか?

実際の税理士の士業としての動きをほとんど知らなかったのです。

なので、他の税理士さんの下で「修行」して

実務を学んでから開業・・・

という手段もチラと考えました。

お金を対価に「教えていただく」

で、実際は、修行はしませんでした。

その代わりに、

お金を支払って教えていただく

ことにしました。

知識や経験に対し、お金を支払うという行為、

健全ではありませんか?

人によってはドライだとか、冷たいだとか、

そういう感想を抱かれるでしょうが。

交流会なんかで知り合って、

何度も飲みに行ったり食事に行ったりして仲良くなって、

頭を下げて、ようやく仕事についての情報を引き出す・・・。

時間もかかって非効率ですし、

何より不健全です。(と、私は思います)

それに、その引き出した情報、正しいモノでしょうか?

であれば、

「お金」を対価として、情報や知識を購入する、

この方がよっぽど安心です。

反対に、情報を出す方としても、

やはり「お金」が絡む以上はきちんと対応するものです。

第一、お金を支払っていただいてレクチャーするような内容を、

無料でお話はできないですよね。

なので、独立開業前の修業について悩んでいる方、

自身の業界で同業者向けのコンサルサービスを提供している方を

まずは探してみましょう。

もちろん、安くは無いでしょうが・・・

数年単位でしゅぎょーするより、

独立開業が早まると思いますよ。

修行のデメリット

師匠の色に染まる、

というものがありますね。

私の場合、

良い意味でも悪い意味でも、

公務員の立場から、税理士業界の慣行を知らずに独立開業しました。

そのせいで、

  • 事務所は借りない
  • 従業員を雇わない
  • 拡大は自然に任せる
  • 2月でも遊びに行く(一般的に繫忙期)

などどいう、多くの税理士さんとは真逆のことをやってます。

師匠について修行すると、

知らず知らずのうちに、師匠の常識を自分の常識としてインストールされがちです。

その常識、

独立開業した後でもかな~り、引っ張りますよ。

私自身、国税を退職して1年半近くたちましたが、

雰囲気が税務署の人っぽいと言われることが、たまにあります。

ふとした所作や言動に、

まだまだ税務職員っぽい何かが出ているのでしょう。

組織から離れたのに、まだ自分の中に残っている。

やはり、自分に染み付いた慣習や考え方は

そう簡単に抜けないものなんだなと思いました。

あと、修行のデメリットとして、

修行が終わらない

というものもあるでしょう。

真面目な方は特に注意です。

私も思うのですが、

実務に触れると、

あれも知らない、これも知らない

ということが山ほど出てきます。

こうなりますと、

もっと勉強しないと、

もっと修行しないと

独立なんてできない。

と思ってしまう方もいるのです。

そうやって修行を延々と重ね続けてしまう・・・。

で、独立開業は?

という話です。

声を大にして言いたい。

修行なんて、独立開業した後でも必要です!

独立開業した人間が、全員免許皆伝なわけないでしょう。

独立開業した後でも、わからないことは山ほど出てきます。

それに、資格を持っているということは、

自分でビジネスをしていいよ、

という程度の意味でしかないので。

むしろ、独立開業した後の方が、手っ取り早く修行が積めますよ。

責任を取る立場の経験値の貯まり方、半端ないですから。

わからないことは独立開業した後で、悩めばいい、

くらいでちょうどいいかもしれませんね。

【編集後記】

昨日は朝一のブログ更新。

その後栃木県へお出かけ。

日帰りで旅行。

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Posted by corner-stones