勝利条件は変えてもいい
おはようございます。東京・練馬の税理士、村田龍矢です。
今日は、「勝利条件を変える」。
自分の勝利条件は自分で決める
というお話を先日しました。(自分の勝利条件は)
自分の勝利条件、
まぁ、成功したなとか、うまくいったなとか、
そう感じるための条件の多くは、世間や周囲の雰囲気、期待などで
なんとなく決められているようなところがあるので、
自分の勝利条件を自分で決めよう、
ということ。
それで今日は、そんな勝利条件を変えてもいいじゃない、
ということをお話します。
自分が学生の時の勝利条件は、わかりやすく
テストで良い点を取る、そして、偏差値のなるべく高い学校に入学する
ということ。
典型的なガリ勉思考です。
初詣とかのお願い事も、
試験の成績に関することばかりでした笑
不思議なことに、就職の時はこの条件はあまり気にならず、
「国税専門官」という職種は国税局に採用されますので、中央官庁の「官僚」から見れば完全に下の立場。
財務省→国税庁→国税局
という組織図です。
「テストで良い点を取る、そして、偏差値のなるべく高い学校に入学する」
という勝利条件からすれば、普通は官僚を目指すだろうと、今思い返せば不思議に思いますが、
その時は、学生生活で学んだ税金を仕事にしたい、という興味関心が勝ったんでしょうね。
ただもちろん、国家公務員は入社試験がありますから、そこは当然ガリ勉で。
私が受験した当時、ペーパーテストで良い成績を収めていた場合は、
二次試験の面接が緩くなるなどという、本当かどうかわからない情報を信じていたので、
ペーパーテストにほとんどのエネルギーを割いていましたね。
・・・そのおかげで確かに、面接は緩かったように感じています。
(試験予備校で受けた面接対策の試験官役の方がよっぽど圧があって怖かったです)
違和感があれば勝利条件を変える
そしてそれは社会人になってもあまり変わらず。
私が国税で担当していた仕事は、ほとんどの期間で税務調査。
納税者の申告誤りを見つけることが仕事です。
そしてご想像の通り、いくら追徴課税したか、ということが一番大事な評価軸。
はっきり数字で出ますからね。
追徴課税をたくさんした人と、イマイチな人、残酷なまでに成績に可視化されてしまいます。
出世はもちろん、やりたい仕事、行きたい部署の人事希望が通るかどうかも、やはり成績が大事。
ここで勝利条件を変えまして、
「職場内で良い評価を得ること」
になったのでした。
でも、この勝利条件は10年ほどで限界に。
良い成績を取るためには、
- 長時間労働
- 難易度の高い仕事
- ストレス
こういうことを乗り越えることが必要。
20代の頃は若さと体力で乗り切りましたが、
30代に入ると段々キツイなと。
それでも税務調査という、税金そのものに触れる仕事をしているうちは
まだよかったのです。
税金から離れる職種に異動したことを契機に、
これ以上は無理かなと、独立を決断したのでした。
そこからの勝利条件は、
「細く長く、税理士稼業を営むこと」
「最後まで生き残ること」
です。
これまでの勝利条件と180度変わりましたね。
過去を否定しない
その都度、勝利条件は変えてもいいのです。
私の今の勝利条件も、来年にはどうなっているのか?
そして、過去の勝利条件も、別に間違っていたわけではない。
その時の自分にとっては最適な勝利条件だったのです。
学生時代、ガリ勉な勝利条件でなければ、
国税時代、良い勤務成績を取ることを勝利条件にしていなければ、
今、税理士として独立開業できていたかどうか怪しい。
あの当時の自分のおかげで今の税理士としての自分がいると思っています。
だから、いまから思えばおかしな勝利条件だったかもしれませんが、
過去の当時の自分の勝利条件も認めてあげてほしいなと思います。
自分で自分の過去を否定するのは、辛いことですからね。
【編集後記】
昨日は朝一のブログ更新。
その後、午後からの出張の準備。
午後からは中野税務署に出かけ、面談。調査案件をまとめる。