確定申告には何が必要なのだろう~個人事業主・フリーランス編①~

確定申告に必要な書類を解説するシリーズ。今日は、個人事業主、フリーランスの方向けです。

ただ・・・

個人事業主、フリーランスの方は、確定申告の前に決算作業を行う必要があります。

ですので、今日の記事は、決算作業を中心にお話しします。

シリーズの過去記事は以下のとおりです。

まず決算をしよう

確定申告書を作るために国税庁のホームページにアクセスして・・・の前に、まずはご自身の事業の決算を行いましょう。

この作業を行うことで、「決算書」を作成します。この決算書が、確定申告書を作成するときに必要になってきます。

決算と言っても、何をすればいいのか?

  1. 未入金の売上、未払いの費用を会計ソフトに入力する。
  2. 棚卸資産をカウントし、会計ソフトに入力する。
  3. 減価償却費の計算
  4. 事業主借、事業主貸を精算する。

具体的には

それぞれ詳しく見ていきましょう。

1番:未入金の売上、未払いの費用

→売上と費用について、実際に自分の銀行口座に振り込まれたとき、あるいは、引き落としになったときに会計ソフトに入力をしていらっしゃるでしょうか。

決算の時には、

商品やサービスを年末までに納品したけど、まだ代金をもらっていないものを売上に、

商品やサービスを年末までに受け取ったけど、まだ代金を支払っていないもの(=クレジット決済されていないもの)を費用に、

それぞれ会計ソフトに入力する必要があります。

売上とセットの勘定科目には「売掛金」、費用とセットの勘定科目には「未払金」を使いましょう。

2番:棚卸資産

→これは特に小売業、卸売業を営む方にあてはまります。(サービス業の方には、基本的に関係ありません)

会計の世界では、商品を仕入れたときに経費になるのではなく、実際に仕入れた商品が売れたときに経費になるというルールがあります。

ですので、年末時点に残っている棚卸資産を経費からマイナスする必要があります。

(借方):棚卸資産 (貸方):仕入

という仕訳を会計ソフトに入力しましょう。

3番:減価償却費の計算

→こちらは、会計ソフトに「固定資産の入力」という項目があると思います。こちらに、購入した固定資産の種類などを入力すれば、ソフトの方で自動的に計算をしてくれます。

4番:事業主借、事業主貸の精算

→事業用の銀行口座へ個人のお金を入金したときは「事業主借」、個人の口座へ事業用のお金を支払ったときは「事業主貸」という勘定科目を使います。

こちらの勘定科目に両方とも数字がある場合には、相殺しておきましょう。

ここまでやって確定申告

が、できるようになります。

正直なところ、決算書までできれば、全行程の7割は完了といったところ。

申告書提出までもう少しですので、頑張りましょう。

なお、税務署や税理士会の無料相談に参加する場合には、この決算書まで作成していると、スムーズに申告書提出まで手続きは進むと思います。

また、そもそも決算書自体作り方がわからないという方は、積極的に相談会に参加して、税務署の職員や税理士に作り方を聞いてみるといいでしょう。

【編集後記】

昨日は朝一にオンラインセミナー受講。コンサルティングについてでした。

終了後、近所の神社に毎月の参拝。

午後、ブログの更新と近所の図書館へお出かけ。