数字で語るために

おはようございます。東京・練馬の税理士、村田龍矢です。

今日は、数字について。

確定申告シーズン到来

年が明けて、確定申告の時期がやってきました。

私自身の予定も、ボチボチ確定申告関係の仕事で埋まりつつあります。

私にとって、確定申告書を作る、ということに対する心理的ハードルは低いもの。

それが仕事ですからね。

ただ、そうでない個人事業主の方にとってみれば、

また面倒くさい時期が来たな、憂鬱だな、

となるのも仕方がありません。

なぜ申告書を作るのか

税金を払うためです。

というのがストレートな答え。

でも、私としては、それでは答えとしては不十分だなと思います。

申告書を作るとき、どういう流れで進めていくのか。

請求書とか領収書とかを集めて、種類ごとにわけて日付順に並べて。

で、帳簿につけて数字を集計して、決算だったり収支を作る。

という感じだと思います。

ここに、申告書を作ることの理由があります。

所得税というものは、

事業の利益(所得)にかけられるもの。

その事業の利益を出すための作業が、上に書いたような資料を集めて集計するということ。

なので、事業でいくら儲かったのかを知るために申告書を作っていると言っても

過言ではないと思います。

自分の事業を数字で語るということ

基本的に。

利益が出ている事業はうまくいっていて、

赤字の事業はうまくいっていない。

赤字のままでは、いずれは事業を続けることができなくなります。

シンプルな話です。

そして、事業の利益が出たな、とか、赤字だったなと言うことを、

申告書を作る段階になって初めて分かった、ということでは

遅いのです。

申告書を作っているということは、去年の話をしているということ。

去年、事業でどれだけ利益が出たので、所得税を○○円払います、

という「申告」をしているわけです。

これでは、決算を作っている意味がほとんどありません。

決算を作るのは、過去の数字を見るためでもありますが、

これからの数字がどうなるかを予測することが重要なのです。

例えば。

1月から6月までの段階で、売上と経費を集計する。

そうすると、半年分の利益が出せますよね。

その時点で、儲かっているのか、赤字なのか。

儲かっているなら、税金はどれくらい出そうか。

儲かっている場合でも、その金額で生活費を十分にまかなえているのか。

赤字の場合は、なぜ赤字なのか。

売上が根本的に少ないのか。では、どうやって売上を増やすのか。

無駄なところに経費を使っているのか。削ることができるものはないのか。

逆に、もっと使ってもいい経費があるのではないのか。

そこを自分なりに考える必要があります。

個人事業主ですからね。自分の事業に対する責任というものがあるのです。

「節税」という言葉を使うのはまだまだ早い。

自分の事業の状態を数字で語れるようになってからです。

そして、できることなら、

1か月ごとに売上と経費を集計して、1か月ごとの利益の数字を出してほしいところ。

そうすれば、速いうちに対策を打つことができます。

半年ごとでは・・・。ちょっと遅いですよね。

・・・厳しいことはこれくらいで。

事業を数字で語る、ということの大切さを、少しでもわかっていただければなと思います。

そのためには、まずは2024年分の確定申告を提出することから、ですね。

その手伝いをしてほしいという方はこちらから→単発相談

オンラインでも承っております。

書類の整理を手伝ってほしいということや、そもそもどこから手を付けたらいいのかわからない、という相談も歓迎です。

【編集後記】

昨日は朝一のブログ下書き後、

日野に出張。税務署で調査官と面談し、昨年来の案件をまとめる。

終了後、立川のカフェに移動し、ブログの更新と面談記録作成。

データの整理だったり、読書だったり、色々と。

その後、夕食を摂り、帰宅。

メモ

Posted by corner-stones