組織でどう動くか
おはようございます。東京・練馬の税理士、村田龍矢です。
今日は、組織での動き方についてのお話。
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組織で働く=他人から評価される
5月も下旬に入りました。
今年も!、暑さを感じる日が例年より早いようで、都心は30度を超える予報が出ていますね。
税務職員に採用された頃は、研修施設で新人研修を受けていた頃ですが、当時住んでいた寮の空調設備の元スイッチを研修施設側で管理をしていたせいで自由にクーラーを使えず、暑い時期には厳しい思いをしたものです笑
そんな楽しい研修期間も6月下旬に終わり、そこから税務の現場に出ることになります。
多少、アルバイト経験があるとはいえ、巨大な組織の一員として働くことは新卒者は初めてでしょう。
「組織で働く」ということは、他人から、つまり上司から評価されるということです。
学生時代はペーパーテストがあって、そこで点数をつけてもらって、それが言えば「評価」ということですね。
社会人となると、特に国税職員の場合は、「ペーパーテスト」はありませんので、普段の仕事ぶりで評価をしてもらうということになります。
さて、「普段の仕事ぶり」を評価されるとは、どういうことなのか?
「がんばりました」が通用するか?
仕事では、成果が出るときも出ないときもあります。
私だって、新人調査官の頃は「是認」連発でした。
いや、本人は一生懸命がんばっているのです。でも、「是認」ばかりで成果が出ない。
こういう時に、どのように評価を受けるのでしょうか?
まぁ、新人の頃は、多少は大目に見てもらえるような場合もありますので、新人の職員の方はそんなに気を張る必要はありませんよ。
ただ、視座を自分だけにおいて、「私はこんなに頑張っています」とやってしまうと評価はされません。
「独りよがり」のがんばりですね。
評価をする人、つまり上司の目線から見て、例え成果が出ていなくても評価をされるような頑張り方をする必要があるのです。
これを、私はよく理解していませんでした。大学出たての世間知らずでしたしね。
最初は苦しいかもしれません。上司の目線で、というのは他人の軸で評価を受けるということですからね。
「ありのままの自分」を評価してくれないんです。
自分自身の価値観とか信念を組織寄りに変えていくことができるかどうか。
組織でうまく働いている人は、そのあたりの折り合いのつけ方が上手だと感じます。
私ですか?
折り合いをうまくつけきれなかったので、独立開業という道を選ぶことになったんですね。
視座を変える
では、自分中心の視座を上司中心に変えればよい・・・。
それほど単純ではありません。
評価の対象は、仕事ぶり。
その上司と、一対一で仕事をしているなら、上司の目の前で、上司に対して自分がどう動けばいいのかを考えるだけで済む。
でも、税務署で働いていると、上司と直接かかわる機会は決裁文書にハンコをもらう時くらいです。
圧倒的に、納税者や周囲の同僚・先輩と関わる機会の方が多いのです。
つまり、自分が納税者にどのように対応しているのかを上司が客観的に見ている状態。
周囲の同僚や先輩に対してどのような接し方をしているのかを上司が一歩外から見ている状態。
これなのです。
自分が目の前の人に対応しているとき、そこを上司が見ているとしたらどう評価されるのかを意識して行動するということなのです。
大事なのは、目の前の人の視座ではないということ。
自分たちを、一歩引いた距離から客観的に見ている上司の視座で自分の行動を考えることができるかどうか。
目の前にその相手がいるなら、まだわかりやすい。
「相手の立場に立って考えましょう」の世界です。
ここまでならまだ簡単。
目の前に今いない人が自分の行動を評価している。
すぐには対応できないかもしれません。
でも、これができる人が組織では評価を受けるのです。
「自分なりにがんばりました」では、評価はイマイチとなってしまう可能性があります。
ぜひ、新人の頃からこういう視座の変更を慣れておきましょう。
定年60歳から65歳へと引き上げられたそうです。
新卒の方は、定年まで勤めるとすると40年以上も組織で過ごすことになるわけです。
組織の中、上手に動きましょう。
【編集後記】
昨日は朝一のブログ更新。
午後からは外出とオンライン研修。
夕食後、中央大の酒井教授の訃報に接し、衝撃を受ける。
十数年前の新人職員の頃、酒井教授の講義を受けた思い出。