「新人です」は言い訳になるか
おはようございます。東京・練馬の税理士、村田龍矢です。
今日は、新人と言い訳についてのお話。
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誰でも新人の時代はある
先月採用された新入社員の方も、1ヶ月もすると職場に段々慣れてくる頃合いではないでしょうか?
私も十年以上も前のことですが、「新人」の頃がありました。
当時の税務署では、窓口に立ったり電話番をするのが新人の仕事。
納税者に真っ先に接することができる立場ですね。
最初の頃は、それはもうガチガチに緊張したものです。
初めて電話を取った時の内容は今でも覚えています。
内容は単純で、事業者の方から、従業員の源泉徴収を何月分まで納めたのか、わからないから確認して教えてほしいというもの。
税務相談でもないような、単なる事実確認のお問い合わせでした。
一応、税制については研修で一通り抑えたつもりでしたが・・・。
頭が真っ白になってしまって、周りの先輩職員に聴きながらなんとか対応していたように思います。
「自分は新人だから」
と言ってしまえばそれまでですが、それは組織内部での扱いの話です。
目の前の納税者からすれば、税務署の人でしょ?と思われていますので、その税務署の人が新人だとかベテランだとかで対応を変えてくれるわけではありません。
厳しい言い方となりますが、「新人だから」というのは少なくとも組織の外の人間にとっては言い訳にはならないのです。
税理士として「新人」に戻る
国税組織で約12年ほど働いて、新人→若手→中堅・・・と経験を重ねていた私ですが、
税理士として「新人」の立場に戻ってしまいました。
でもこれは誰でもそうで、所属していた組織を離れて別天地でキャリアを再開すればそこではあくまで「新人」です。
若い人も高齢者も関係ないでしょう。
多少は気を使ってもらえるかもしれませんが、以前の組織でどうだったなんて言うのは、周りの人間には関係ありません。
こういう時に、「自分は前の職場ではこういう立場で~」とやってしまうのは完全に煙たがられるのでやってはいけませんね。
さて、少し脱線しましたが、国税組織で何年働いていようが、税理士登録したばかりであればそれは「新人税理士」。
特に、高齢化が進んでいる税理士業界では、最若手ということもあって周りからは「新人」と扱われます。
でも、クライアントからすればどう見えるか。
私自身の経験上、
「税理士さんは、いつご開業されたんですか?」
「税理士になって何年目ですか?」
というようなことを聞かれたことはありません。
目の前にいるのは「税理士」である以上、その税理士が開業したてなのか、開業ウン十年なのかは関係ないのでしょう。
もしくは、
「新人であっても、税理士だろう」
と思われているのかも。
ここでも、
「自分は税理士としては新人だから」
という言い訳は、クライアントには通用しませんね。
特に、クライアントからはお金をいただいています。
お金をいただく以上は、新人だろうと関係なく、成果を出す必要があるのです。
でも、気負いすぎないこと
新人という言い訳が通用しないのは、あくまで外部に向けて。
組織の内部では、自分が新人だというのは皆さん知っているのですから、そこは甘えてしまってもいいのではないでしょうか?
新人だということを言い訳にしない、と自分一人で頑張ってしまうのもいいのでしょうが、所詮は新人。
できることに限界はありますね。
そういう時は、周りに助けを求めることも新人の大事な仕事です。
自分で抱え込んで致命的な失敗をするなら、まだ傷が浅いうちにヘルプを求める。
これも大事な新人の資質です。
自分の周りに甘えることができるのは、新人の特権みたいなもんです。
責任感を持って仕事をするのは当然、でも気負いすぎないようにしましょう。
【編集後記】
昨日は朝一のブログ。
すぐに出張し、埼玉県の春日部税務署へ閲覧申請に。駅のメロディーがクレヨンしんちゃんだった。
税務署を後にして昼食。その後はカフェに移動し、クライアントの申告チェック・提出。
閲覧のまとめなど。