確定申告書を提出しても油断はできない
確定申告書の提出期限は今度の金曜日。
無事に税務署に申告書を提出して、一段落なさっている方も多いでしょう。
窓口で確定申告書を提出したとき何も言われなかった=問題なし?
ではないのです。窓口の税務職員は、単に書類を受け付けただけ。
内容を細かく確認して間違いがないか、チェックしているわけではありません。
まぁ、あからさまに記入が漏れているとか、添付の書類が足りないとか、パッと見てわかるような間違いは提出したときに指摘を受けるのでしょうが・・・。
また、イマドキは税務署で確定申告書を提出する方は少数派。
e-Taxで提出する場合はさらにアッサリしています。提出して「受付完了」のメッセージが出て終了です。
国税庁の確定申告書作成コーナーで作っていても、それは「正確な申告」かどうかは別の話。
ですので、無事に提出が済んでも、申告内容が問題なかったお墨付きにはならないのです。
確定申告書は、提出してから内容のチェックが入る
今の時期は、税務署は確定申告の「受付」に専念しています。所得税担当以外の職員も「応援」に入り、納税者対応をしています。
申告期間が過ぎたあたりから、提出された申告書のチェックに入ります。
とはいえ、これは税務調査ではなく、あくまで税務署内でのチェック。
「何かおかしいな、間違っているのでは?」と思った申告内容について、電話などで追加の資料を提出するよう求められる程度です。
その時点で普通に対応していれば、問題はないはず。
(もちろん、結果、申告内容が間違っていれば修正を要請されるでしょうが)
初夏のころまではこういうチェックがあるようです。
究極的なチェックは・・・?
むろん、「税務調査」です。
質問検査権という権限を使って、帳簿から請求書から、事業に関係ある書類をすべてチェックします。
提出後の税務署内でのチェックは、税務調査「ではない」ので・・・。ピンポイントですし。
税務調査で個人事業の経理を全面的にチェックしてもらって問題なければ、その時初めて申告内容が正しかったということになります。
逆に言えば、税務調査を受けるまで申告内容が正しいかどうかはわからないということです・・・。
ちなみに、個人事業主が税務調査を受ける割合ですが、「1%以下」と言われています。
税務調査に来ない方が大半ということです。
・・・一生来ない方もいるのでは?
私見ですが、正確な申告を心がけるも、出してしまった後はそこまで悩まない、くらいでいるのがいいのかなと思います。
【編集後記】
昨日は朝一のブログ更新。
午後からは自分の会計と、売上をまとめる。
関与先名簿及び従業員名簿の提出も。e-Taxでサクッと。提出のやり方にクセあり。うーむ。来年絶対方法を覚えてないぞ。