自分の会社から家族に給料を払えば節税できるってよく聞くよね
理屈はその通り
一面、その通りです。
<思いつくメリット>
・会社の経費にできる→会社の利益が減る→会社の税金が減る→💮
・家族に給料を払う→給料が家族内で分散できる→個人にかかる税金が減る→何だったら社会保険料も減るし、一部の公共料金も安くなる→💮
いいことだらけじゃないですか?
でもそれ、「二の句」があるんですよ
これ、大事な前提が抜けているんですよ。
その家族の方、本当に会社で働いていますか?
その必要があるのか?
もちろん。
会社で働いてもいない人に給料を払う、根本的におかしな話です。会社で働いてもいない赤の他人に対し、給料払います?普通、払わないでしょう。
ちなみに、税務調査で指摘されるパターンはこんな感じです。
「働いていればいいんだろ?じゃあ、出勤簿作ってハンコも形だけ押して、何だったらタイムカードも作って毎日押して、これなら働いてるように見えるじゃん。これで給料払える。」
→ダメです。働いていない従業員を、さも、働いているように見せかけるのは「不正」な行為です。これ、経費として認められなくなりますし、重加算税という罰金が科せられます。追徴税額の40%です。
税務署の調査官はこのあたり、訓練されていますので必ずバレます。
割に合わないので、止めましょう。
全面的にうまい話は、そんなにないよ
メリットだけしかない話って、あんまりないかなという印象。特に節税として流布されている話は、「一見その通りでウソではないんだけど、実は二の句があって・・・」というのも結構あるなと感じます。
節税って、基本的には「経費を増やして利益を減らす」お話が多いので。そうすると、少なくともお金は会社から出ていきます。そう、結局会社からお金、なくなっちゃうんですよ。その「税金を減らすために会社から出した経費」、本当に必要なものですか?
税金として出ていくか、必要ない経費として会社から出ていくか。どちらがいいですか?
「しっかり売上を上げて利益を出して、必要なところに経費を存分に使う。そして、残ったお金に課税されたら気持ちよく税金を払う」
これくらいの心構えがいいような気がします。
もし節税について話を聞きたいという場合はこちらからどうぞ→単発相談
【編集後記】
昨日は朝一のブログ更新。
お昼からはちょっとだけ仕事。夜から会食に出席。