開業期の「正解」を手放す
おはようございます。東京・練馬の税理士、村田龍矢です。
今日は、開業期の「正解」を手放す。自分とお客さまが一番気持ちよく仕事ができる環境とは、というお話。
独立前の「正解」
昨日は「自宅事務所を辞めて、事務所と自宅を分ける」という決断について書きました。
今日は、なぜそのように心境が変化したのか、環境づくりに関する「フェーズの移行」について書いてみたいと思います。
独立する前や開業したばかりの頃、私の中での「正解」は明確でした。
それは「自宅を事務所にして固定費を極限までカットし、お客さまとの面談が必要な時だけ、打ち合わせスペースを借りればいい」という考え。
事業を軌道に乗せるという重要課題において、この「とにかくコストカットをして資金を持たせる」という戦略は、間違いなく当時の私にとっての「正解」でした。
現実とのギャップと「煩わしさ」
しかし、実際に事業が動き出し、ありがたいことにお客さまとの面談が入るようになると、少しずつ当初の想定とのギャップを感じるようになりました。
面談のたびに、アクセスの良い打ち合わせスペースを探し、予約し、そこへ向かう。
最初は合理的だと思っていたこの作業が、だんだんと「煩わしい」と感じるようになってきたのです。
かといって、(事業所登録しているとはいえ)自宅の生活空間へお客さまにお越しいただくのも、プロとしてなんだか申し訳ない気がしてしまう。
「どうすれば自分自身も、お客さまも、気持ちよく仕事ができるだろうか?」
そう考えた時に、毎回場所を探すよりも、自分だけの専用スペースを構え、そこでお客さまをしっかりとお迎えする方が、今の自分にとっては自然なのだと気づきました。
「価値観」を共有するための空間へ
こう思えるようになったのも、ビジネスの状況がある程度落ち着いてきたからです。
生き残ることに必死だった「開業期のドタバタ」が過ぎ去り、ただ仕事をこなすだけでなく、
「自分で最高の仕事環境を作り込んでいく」という次のフェーズに意識が入ったのだと感じています。
・・・「殺風景な事務所ですね」って言われたこともあったなぁ~笑
これから構える新しい事務所の目標は明確です。
それは「お客さまがリラックスして本音を話せるような、カフェのように落ち着いた雰囲気」の空間を作ること。
なぜ、そこまでして「本音」を引き出したいのか。
それは、私がただの税金計算の代行者ではなく、お客さまの「ビジネスに対する価値観」、そして「人生に対する価値観」にまで深く寄り添いたいと考えているからです。
あくまで、決算や申告書の数字は「結果」に過ぎません。
その奥にある、経営者としての信念や人生のビジョンを語り合える関係性。
それこそが、私が提供したい本当の価値です。
緊張を強いる「先生の事務所」ではなく、互いに重い鎧を脱いで、人生を語り合えるカフェのような空間。
過去の正解を手放し、今の自分とお客さまにとっての「新しい正解」を作り込んでいく。
これもまた、すべてを自分でコントロールできる「ひとり税理士」という生き方の、大きな楽しみの一つです。
【編集後記】
昨日は午前中から都内に出張し、ランチを済ませてお客さまの事務所へ。
決算申告についての打ち合わせ。
帰宅後、ブログ更新。
別のお客さまの申告作成を進める。

