自分を識るということは、価値観をリセットすること

おはようございます。東京・練馬の税理士、村田龍矢です。

今日は、自分を識るということは、価値観をリセットすること、というお話。

私たちは、他人の価値観を着せられて育ってきた

昨日のブログでは、

自分の「宿命」を理解し、

自己分析を通じて自分を識(し)ることの大切さについてお話ししました。

自分という人間の輪郭を受け入れ、「この自分で生きていこう」と肚を括る。

しかし、この「自分を識る」というプロセスを進めていくと、

避けて通れない瞬間があります。

それは、「これまで信じてきた価値観のリセット」です。

人間は生まれてこの方、周囲から「他人の価値観」を教え込まれて育ちます。

親の教えや期待。

学校の教育や、みんなと同じであることを求める空気。

友人関係における同調圧力。

そして、社会人になってからの組織の常識や、上司の仕事観。

知らず知らずのうちに、私たちは何重もの「他人の価値観」という窮屈な服を着せられ、

それがまるで最初から自分の価値観であるかのように思い込んで生きています。

合わない服に自分を押し込め、自分を責めてしまう

問題は、その価値観と自分自身の本質がマッチしなかったときです。

「みんなのように、上手に組織で立ち回れない」

「言われた通りのルールに従うことに、どうしてもしんどさを感じてしまう」

「大勢で群れるよりも、ひとりで淡々と仕事に向き合いたい」

そんな違和感を抱いたとき、人は往々にして

「自分が未熟だからだ」

「協調性がない自分が悪いのだ」

と、自分自身を責めてしまいます。

でも、本当にそうでしょうか。

例えば、サイズの合わない服を着て苦しんでいるときに、悪いのはあなたの身体でしょうか?

悪いのは、「服のサイズが合っていないこと」ですよね。

他人の価値観は、その人の「生存戦略」

価値観に自分を合わせるのではなく、価値観を自分に合わせる。

そう考えると、世間の常識や他人が振りかざす価値観の正体も見えてきます。

他人の価値観とは、

「その他人がその人生を生き抜くために選んだ生存戦略」

に過ぎないのです。

大組織の規律の中で生きる戦略もあれば、独立して身軽に生きる戦略もある。

それは相手が生き延びるための大切な知恵であって、私が無理に借りて身にまとう必要もなければ、

ましてや、否定して論破する必要もありません。

他人の価値観を一度リセットし、自分のサイズに合った価値観を選び直したとき、

驚くほど「肩の力が抜ける」のを感じます。

振り返ってみれば、これまでは他人の目を気にし、他人の生存戦略に自分を合わせようと、

全身をガチガチに力ませて生きていたのだと気づかされます。

無駄な力みが抜け、ふっと深い息が吸えるようになる。

そして心の底から、「自分には、いつでも戻ってこられる場所がある」という静かな安定感が生まれるのです。

他人のモノサシを手放し、自分の本質に合わせた価値観を整える。

「自分という戻る場所」を心の中に持っているからこそ、他者にも優しくなれ、

ブレずに自分自身の人生を歩んでいけるのだと感じています。

【編集後記】

昨日は、午前中はブログ更新。

午後からは、事務所でお客さまと税務調査に関する打ち合わせ。

夕食後は、別のお客さまのExcel会計。

【筆者紹介】

 

 

 

 

 

 

 

 

【国税OB】の税理士・村田龍矢        (Tatsuya Murata)。練馬区を拠点に、個人事業主や経営者に向け、難解な税金や実務の仕組みを分かりやすい言葉に「翻訳」して発信中。税務署側の視点と実務経験を活かした、安全で確実な税務サポートと、経営者の時間を奪わないスマートな非同期コミュニケーション(メール・チャット特化型)を得意とする。