プライドを持って仕事をする
おはようございます。東京・練馬の税理士、村田龍矢です。
今日は仕事のプライドについて。
お金をいただくという「責任」
私自身、この感覚は公務員だとか税理士だとか関係なく持っています。
公務員の時は、税金から給料が出ていました。
この意味としては、国民全体から広~く給料を負担してもらっていると理解していましたね。
別に窓口にいらっしゃった目の前の納税者だったり、調査で相対した納税者から直接いただいているわけではない。
ただ、この方たちが納める税金から自分の給料が出ている、という意識は持っていたつもりです。
その意識から、私自身は国税組織のいろんな場所でいろんな仕事をしてきましたが、
「その場で自分に与えられた役割を果たす」
という心づもりで働いていました。
一種のプライドかなと思っています。
これが税理士として開業すると、目の前のクライアントからお金をいただいて仕事をする、という目に見えやすいカタチに変わりました。
そうしますと、お金をいただく責任というものが公務員時代よりも強く意識することになります。
品質が保てないなら
お金をいただく以上、その分の仕事を行うことは当然、と思います。
ご依頼いただいた仕事をやらないとか、忘れるとか、連絡を無視するとか、
こういうことは無いようにしたいですね。
で、とりあえず仕事をするならなんでもいい、というわけではありません。
頼まれた商品は納品したけど、クオリティが低い。
こういうことは、私はやりたくないですね。
お金をいただく以上、全力でアウトプットして質のいい商品・成果物をお渡ししたい。
「安かろう悪かろう」という言葉があります。
安いものは質も悪い。これは当然のことですね。
安くて質のいいものは、何かがおかしいのです。
質の良さを担保するために、見えないところで何かが、誰かが犠牲になっているのでは・・・?
と、そう思ってしまいます。
税理士で考えると、顧問料や決算申告料が安いから、不正確な内容の会計書類を作ってしまった。申告書を間違えた。
安いんだから、しょうがいないよね。お安くしてるんだから、これくらい・・・。
という訳にはいかないでしょう。
特に法人・会社の場合。
利害関係者が多いんですよね。
取引先もそうですが、
- 株主、オーナー
- 銀行、金融機関
- 税務署、自治体
こういう方たちも関係者です。
決算申告、それの基になる会計書類。
いい加減な内容では困ります。
決算書は法人・会社の事業状態を表すオフィシャルな書類です。
株主や金融機関はこの書類を見て、関わり方を判断している。それがいい加減な書類だったら、どうなるか。
そのいい加減な決算に基づいて作られたいい加減な申告書の提出先である税務署、自治体。
影響は計り知れないですね。
自分の仕事にプライドを持つ
真面目とよく言われますし、責任感はある方ですので、クオリティの低い成果物を出すことには抵抗を感じます。
仕事にプライドを持っていますので、余計に。
ただ、プライドだけでは仕事はこなせません。これでは燃え尽きてしまいますからね。
対策としては2つ。
仕事の単価を引き上げること。
安かろう悪かろうの問題は、
安い仕事→生活できる売上が立たない→仕事を増やすために量を増やす→カバーしきれず品質が下がる
だと思うのです。
であれば、仕事の単価を引き上げて、量を追わずに済むようにする。
クライアントお一人お一人に時間をかけて向き合えるようにする。
成果物の品質を追求できるように、全体の仕事量を減らすことができるようにする。
対策もう一つ。
仕事の単価を変えずに、仕事の範囲を狭くする。
報酬が低くても質のいい商品を提供するからおかしくなるのです。
報酬が低いなら低いなりに、提供できるサービスの範囲を狭くするのです。
これ、いい加減な商品を作るという意味ではありませんよ。
サービスを見直して、面談回数を減らす、オンライン面談のみしかやらない、税務相談は別料金、資料の整理・Excel集計作業はクライアント側でやってもらうなど。
あくまで品質は同じく。ただ、こちらで手を出す量を減らすのです。
手間がかからないのであれば品質は保てるはず。
量をこなしつつ品質も譲らない、では無理が出ます。
仕事にプライドがあるからこそ、
報酬に応じた商品、サービスの提供をしたいですし、
サービス範囲を限定しても品質は落としたくない。
このように思います。
【編集後記】
昨日は朝一のブログ更新。
お昼前に埼玉県大宮に出張。
お昼を済ませてクライアントと合流。そのままクライアントのご自宅へ。
会社の申告についてのご相談でした。
相談後、カフェで面談のまとめ。
夕食を済ませて帰宅。