仕事の増加ペース
おはようございます。東京・練馬の税理士、村田龍矢です。
今日は、仕事の増加ペースについてお話します。
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成功と失敗
同業者のSNSでの発信を見ていると、
「○件面談したけど、受注できなかった」
「少しずつ顧問件数が増えている」
「売上が前年比○%だ」
など、色んな内容のものがあります。
私自身、それほど面談件数をこなしていない、というか面談件数をこなせないので、アクティブな同業者もいるんだなと思う一方、
自分ではどうなんだろうとふと、思いました。
私の場合、元国税調査官というバックボーンがありますので、税務調査対応が入口となっているケースが多いです。
あるいは、これまで複数年間申告が遅れてしまっている方のサポートとか。
「緊急性」が高い案件をお受けすることが多いですね。
そうしますと、クライアント側も急いで税理士をお探しの様ですので、割と高い確度で受注に成功することが多いのです。
一方、税務顧問をお探しの案件では、連戦連敗です笑。
別段緊急性が高いわけではないし、税務顧問をやっている税理士なんてたくさんいますしね。
そういうところで勝負すると、なかなか勝ち目はないのです。
前提:マンパワーには限度がある
弊事務所は「ひとり事務所」ですので、そもそもマンパワーに相当な制約があります。
言い換えると、自分がこなせる限度までしか仕事を受けることができないのです。
さらに視点を変えると、自分自身が生活できる分だけ稼げばいい、とも言えます。
こう考えると、クライアント数の増加については、焦る必要はないということになります。
クライアント数の増加、つまり売上ですね。
この売上を金額を増やすことにガムシャラになってしまうと、無理を重ねることになります。
売上を増やすことは簡単で、他よりも安く、かつ、サービスも手厚くすればすぐに増えるでしょう。
薄利多売、というものです。
そう、言葉の通りクライアントの数をどんどん増やさないと利益も増えないので、
こういうやり方をするとやたら忙しいわりに儲けが少ないということになりかねません。
無理を重ねて無理を重ねて、仕事がうまく回っているうちはいいのですが・・・。
これが破綻すると、申告期限に間に合わないとか、帳簿作成がいい加減になってしまったとか、クライアントに凄まじい迷惑をかけることになります。
こういう心配がありますので、マンパワーを超えるようなお仕事は、お受けできないのです。
クライアントの数を増やすのも、ゆっくりでいい。
ご縁で少しずつ
ご縁という考え方を大事にしています。
面談しても受注につながらなかった場合、ご縁が無かったのだなぁと。
結局、ご縁が無い場合は、こちらがすがっても受注にはつながらないのではないでしょうか。
そこを無理に追いかけようとするので、無理が出てしまう。
すれすれの危ない取引も、対応せざるを得なくなる。
不思議なもので、意外なところでご縁が繋がることがあります。
クライアントさんのお知り合いの方とか、仕事とは全然関係ない知人からご紹介を受けることもあります。
別に、無理にご縁を広げようとはしていないのです。
交流会とか、出たことないですしね。
今自分が持っているご縁を大切にして貢献しているうちに、継続的にコツコツとお仕事についてお声がけいただけています。
ご縁とは別に、「人脈」という言葉があります。
キレイごとかもしれませんが、この言葉には「打算」的な印象を感じます。
人脈をドンドン広げて、仕事も拡大して売上を伸ばして・・・みたいな。
ちょっとしんどいな~と思うのです。
反対に「ご縁」という言葉は、温かみを感じます。ご縁をつないでいく、という言葉の方が今の私は好きですね。
ご縁を通じて仕事をいただいて、事務所も売上も自身の身の丈に合った大きさにする。
自分に合ったペースで、伸ばしていきましょう。
【編集後記】
昨日は早朝にブログ更新。
栃木県北部の温泉に日帰りで。
「鹿の湯温泉」http://www.shikanoyu.jp/