国税職員時代の思い出①
人間というのは、本当に物事を忘れやすいもので、ついこの間まで現役の国税職員だったのにその時の記憶がおぼろげに・・・。
約12年間勤めていながら忘れてしまっては残念なので、ポツポツ「ブログの記事」としてカタチにしておこうと思います。
そもそもなぜ、国税職員を目指したのか
大学2回生(関西の呼び方。関東圏では「2年生」)にもなると、早くも周りの知り合いが就職活動について話題に出し始めていました。
当時の大学生の進路先となると、
- 大学院
- ロースクール
- 民間会社
- 公務員
と、大体はこんなところ。
ロースクールは、「弁護士になるため」の学校というイメージがあり、また、大学院に行ってまで勉強するつもりもなかったので選択肢からは早々に外れていました。
そうすると、民間or公務員。
民間に行くなら「就活」しなきゃな、などと漠然と考えていました。
ゼミに入って、「国税専門官」の存在を知る
大学2回生も後半になると、3回生のときに入る「ゼミ」を選択するように迫られます。
私が選んだのは税法のゼミでした。
民法とか憲法とかではなく、税法。
そして、ゼミの先輩の進学先の中に「国税専門官」というものがあったのです。
あ、国税職員、それいいんじゃないと。
公務員は、基本的には採用試験で筆記試験があり、そこを突破することがまずは求められているので、試験勉強にエネルギーを集中すれば自分でもなんとかなるか、と思ったんです。
また、「大学で税法勉強→税務署で働く」というつながりがあることが自分では気にいったのです。
かといって、他の公務員の職種についてはあまり興味がわかず・・・。中央官庁や、地方自治体、裁判所など色んな種類があるのは調べて知っていましたが、国税専門官一本で受験を行うことを決めました。
今考えると、かなり無謀な・・・。
公務員試験勉強+大学の授業+ゼミ+サークル活動
大学3回生となると、こんな感じです。(+アルバイト)
やること多すぎだろうと。
まぁ、3回生ともなると、大学の必修科目も少なくなるし、多少余裕があるんでしょうが。
ただ、ゼミとサークル。これには相当な時間を投入していました。
まず、ゼミ。
ゼミ活動では、毎年他大学の税法ゼミとのディベート大会に参加していました。そのディベート大会に向けた、ゼミ生とのディベート練習、自分たちの「立論」作成と膨大な資料の読み込みとディスカッション。打ち合わせスペースの一角を朝から晩まで占領してずーっとわいわいやっていました。
そして、サークル。
サークルでは、一般市民対象にした法律相談活動を行っていましたが、3回生となるとサークル内の「役員」に何かしら就任する必要があります。
任期は半年間とはいえ、毎週土曜日の相談活動、その後の夜から行われる役員会、相談活動に向けた準備など。今考えると、毎週土曜日はサークル活動で終日つぶれるとか、すさまじい・・・。
今振り返ると、「楽しかったな」と。大変ではありましたが、相当中身も濃かったので。
単純に「若さ」もありました。20歳ですからね。そして有り余る「時間」。
今この年で同じことをやろうと思ったら、間違いなくぶっ倒れるでしょう。
【編集後記】
こういう記事を書いたときに、自分の情報発信媒体を持てているありがたみがわかります。このブログは、もちろん時事ネタ的な税金の話も書きますが、私が書きたいと思ったものを書いてもいい存在ですので。
こんな人生の振り返りは、ノートにでもコツコツ書き留めておけばいいのかもしれませんが、せっかくなのでブログのネタにしています。
さて、昨日は朝一のブログ更新。その後は、グーグルさんとにらめっこ。設定がわからん。本でも仕入れに行くとしようと決意。
夜は蔵書や記事の整理と、信長の野望。