国税職員時代の思い出その18
おはようございます。東京・練馬の税理士、村田龍矢です。
今日は、再度の内部事務担当へ逆戻りした続きから。
<調査部編>
嬉しいことも
自分のキャリアがなかなかうまくいかないなと思って悩んでいた中でも、嬉しいことはありました。
それは、
「国際科研修の選抜試験に合格」
したこと。
国際科研修は、私が国税の公務員試験を受験しているときから受講を狙っていた研修で、その名の通り国際取引に関する税制の専門的な学びを受けることができるもの。
毎年選抜試験が実施され、合格するのはたったの100名だけ。
その選抜試験を受験するにも、国際税務の通信研修を受講し数年間の実務経験が求められるという、研修に行くまで非常に多くの時間と労力がかかるんです。
実は私、この年の前年も選抜試験を受験していまして、最初の受験は不合格でした。
前年の選抜試験では、個人的に親しくしていた同期の職員も合格しており、自分が不合格だったことがとても悔しかったので、2回目の受験とはいえ選抜試験を突破できたのは非常に嬉しかったです。
始まる自粛期間
年が明けてしばらくしたころ、「外国で風邪が流行っている」という報道がなされるようになり、「へ~」と思っていました。
それが春先になって日本でも確認されると、世間の雰囲気は一変しました。
そして初めて「緊急事態宣言」が発令されると、国税の職場では出勤ができなくなり「在宅勤務」に。
何をしていたのか?
何も。
そもそも、国税の職場は古い職場です。在宅勤務をしている職員もゼロではありませんが、ほぼいないのです。
納税者や税理士との連絡手段にいまだにFAXを使っているような職場。
まさか自席のパソコンを持って帰って自宅で無線LANをつないで仕事をするなんて、とんでもない。
そもそも多数の職員が在宅勤務をする体制が整っていなかったのです。
自粛期間、何しよう?
在宅勤務といっても、要は仕事はないのである。調査もストップしているし。そもそも、内部事務担当だし。
在宅勤務中に何をするのか?「自己研鑽」をするようにとのこと。
外に遊びに行くわけにもいかず、自宅でできることは何か?
自己研鑽と言われていたので、まずは勉強。
租税法の大家、金子宏先生の「租税法」の読破に挑戦。これは成功しました。
後は、ブログの記事を書いてみたり・・・したのですが、当時は税金の小難しい話や裁判例の解説記事などを書いていたため、あまりにも1記事にかける労力が大きすぎて挫折・・・。
それから、以前から興味のあった落語のCDを購入。大阪の三代目桂米朝さんのものです。(いまだに全部聞けてないけど)
やることがなくて一日をどう過ごすかと不安でしたが、意外と日々のルーティンを作ってしまえば機械的に過ぎていくので、宣言解除まで結構あっという間でした。
【編集後記】
あの時は非常に怖い思いをしましたね。よくわからないものはやっぱり怖いと感じてしまいます。
さて、昨日は朝から都心にお出かけして単発相談。開業について。
昼食と買い物をして、帰宅。
ブログを更新したり、税務署と連絡を取ったりしながら終了。
夜は、事務所ホームページの改修を。記事を増やす。100記事を目標に。