国税職員時代の思い出その11
おはようございます。東京・練馬の税理士、村田龍矢です。
今日は、初めて国税局に異動したときのお話。
<前回>
はじめて国税局調査部に異動して
人事異動の予告を受けて、しばらく後に前任の方から引き継ぎのご連絡を受けました。
引き継ぎの際に仕事内容のお話を聞くと、「調査部での仕事」と言っても実際に調査に出るわけではなく、担当セクションの総務的な仕事がほとんどだというお話。
例えば、先輩の調査官たちが出張したときの旅費精算だったり、部内システム利用の手続きを守っているかの監査だったり。
細かいところだと、朝一番に出社して部屋の鍵を開けたり、毎日のゴミ箱の袋交換だったり、床の紙クズホコリをコロコロで掃除したり。
上の細かい仕事、「自分の仕事」として引き継がれるのです。後は、部屋には福利厚生として置いてあるコーヒーメーカーの管理とか。
こういう雑用もてんこ盛りでした。毎日の雑用だけで、慣れるまでは1時間くらいかかっていましたね・・・。
これはほんの数年前のお話です。今もこれ、やってるんでしょうか。
当時は大変な思いをしてこなしていましたが、今考えると「こんな仕事」でも給料もらえるんだからありがたい話。先輩たちの仕事を見ていると、ハードそうでしたから。
税務署の若手が調査部に異動するときは
少し解説を。
税務署から若手が東京局調査部に異動するときはいくつかパターンがあって、
パターン1:調査部の各セクションの総務係に異動する
パターン2:調査二~四部の部門の内部担当に異動する
のどちらかが多い印象があります。
税務署に採用されて、4~6年目くらいかな~と。
こういう方たちは、「選ばれて試されている」と思ってください。国税局で上に行く場合は、調査の仕事だけ、できてもいけません。マネジメント業務も求められます。
私が調査部一年目でやっていたような仕事は、マネジメントの練習のようなものです。
ごみ捨てとかのことではありませんよ。
旅費の精算、システム監査など、これらは国税局で事務手続きが定められており、手続き通りに運用しなければならないもの。
それを、自分だけでなく、各セクションにいる先輩たちに守ってもらわなければなりません。
そのときに、職員全員にマニュアルとか事務連絡をまるっと転送して「読んで適切に処理してください」とやっても誰も手続き守りませんから。
「人を動かす」練習だと考えましょう。
たかだか一年だけの話。出張できないからと言って、腐ってはいけません。
あ、ちなみに。
税務署である程度年数を重ねてから調査部に異動する職員の場合は、いきなり調査担当として配属されることもあります。
慣れない上場企業の調査は結構大変ですので、がんばりましょう。
その後は?
一年間仕事をすると、
パターン1の場合→調査二~四部の調査部門の「内部担当」
パターン2の場合→同じ部門に残って調査担当
という傾向があります。
パターン1の方はまたしても内部事務なので嫌気がさすかもしれません。ただ、納税者と接触する機会もありますし、多少は「調査官らしい」仕事もありますのでまた1年頑張りましょう。
・・・私ですか?私の場合は上に書いた2つのルートのどちらでもない異動をしました。
その話はまた次回。
【編集後記】
昨日は朝一のブログ更新。
午後からは新しいSNSの内容を学びつつ、アカウントを作成。
夜はVictoria revolution。1935年末まで進めゲームは終了。世界で19番目の国家ということで、スタート時点と変わらず。
色々反省点はありつつ、次回のプレイに生かす。