失敗と「虫の知らせ」
おはようございます。東京・練馬の税理士、村田龍矢です。
今日は、虫の知らせについて。
虫の知らせとは
何となくよくないことが起こりそうな予感、そんな気がすること
という意味だそうです。
直感、みたいなものですかね。
私の場合、仕事をしていて、
な~んか忘れているなとか、
なんだかこの書類、結果がどうもおかしい、
とか、ふとしたときに感じる違和感みたいなものが、たまにあります。
私は「ひとり税理士」。上司も部下も同僚もいません。
自分の仕事は全部自分で責任を持たなければなりません。
なので、失敗・ミスをしないように細心の注意を払っているつもりではあるのですが・・・。
例えば、申告書類を完成させて、後はパソコンから提出するだけ。
提出前にもチェックをして、数字もあってる大丈夫。
と思っていても、
「おや?なんでここの数字がこんな金額になってるの?」
と何となく違和感がある。
で、よくよく確認してみると、案の定間違っていたのです。
危ないところでした。
この、「おや?」という感覚。これが「虫の知らせ」なのではないでしょうか。
その直前までは、正しい内容だと思っているんです。何回かチェックもしている。
でも、すり抜ける間違いがある。
「対策」は万全に、でも疑う
人間のやることですから、完璧はない。
言い訳のように聞こえるかもしれませんが、それが事実です。
だからこそ、「対策」はきちんと万全に取ります。
間違いや失敗の原因を調べて、同じことを繰り返さないように対策を立てる。
でも、それに慢心をしてはいけません。
「間違えないように対策を取っているから、対策通りに処理すればOK。」
と考えてしまうと、全然明後日の方向から失敗が飛んできます。
組織でありがちなのが、
事務手続の通りに対応しているから問題なし、という思い込み。
事務手続の想定していない事態が起きたとき、事務手続の通りに対応しても解決しないでしょう。
本来、事務手続は画一的な処理を行うため、という意味合いもありますが、
「失敗を防ぐ」という意味もあるように思います。
その事務手続を定めたときに想定していた失敗は防げるでしょう。
でも、失敗は大体想定外なもの。
税理士としても同じ。
間違えないようにどれだけ対策を重ねても、新しい失敗が起きるもの。
だからこそ、常に疑い続ける、ということが必要でしょう。
「自分の作った書類、本当に合っているのか?」
「自分の税務相談の回答、あれで大丈夫?」
自分への疑いが「虫の知らせ」を呼ぶ
いや~、しんどいですね。
自分で自分を疑い続ける。
ただ、自分自身を信用しない、ということではなく、
自分の成果物について疑う、ということだと思います。
疑うのはあくまで「成果物」。
いたずらに自己評価を自分で下げる必要はありません。
こういう、疑いの気持ちを持っていると、なんとなく違和感に気付けるようになります。
虫さんが教えてくれます笑
この違和感に自分で気づけるかどうか。
違和感に対して、気のせいだとスルーすると、痛い目に会うのです。
これがまた、バタバタと忙しくしてる時に限ってスルーしちゃうんですよね。
まぁ~、合ってるやろ、と。出してしまえと。
虫さんからの知らせをスルーしてしまうくらい多忙だというなら、仕事量を見直す良い機会かもしれません。
気持ちに余裕が持てるくらいの仕事量に減らしましょう。
税理士の仕事上のミスは、場合によってはクライアントに巨額の損失を負わせる可能性があるものです。
クライアントを守るためにも、虫の知らせ、気にかけるようにしましょう。
【編集後記】
昨日は朝一のブログ更新。
お昼前にクライアントと打ち合わせ。
午後からはオンライン面談の日程調整とクライアントの納税スケジュールの作成。
外は降雪。自宅から一歩も出ず。