申告をしないで放っておくとどうなるのか?~法人編~
昨日のブログの記事で、確定申告の期限を過ぎて申告書を提出してしまったらどうなるのかについてお話ししました。
今日は、期限後に出すどころか、そもそも申告しないで放っておいた場合にどうなるのかということをお話しします。
税務署で働いていたときは「会社」の調査担当セクションにいましたので、そこを前提に。
まず「お尋ね」
いきなり税務署が調査に踏み込んでくるのか、というとそんなことはありません。
最初は郵便です。
ノリとしては、
「そういえば、申告書出てないけどどんな感じですか?」
くらいなもの。
期限が過ぎているのに申告書が出ていない会社さんに対して、機械的に送っていたんじゃないかな~と思います。
この段階で、何かしら反応がある会社さんもあるし、特に何の反応もない会社さんもあります。
連続2年間申告しないと
青色申告の承認が取り消されてしまいます。
もう機械的に、です。
私が税務署で働いていたときは、取り消しの通知をお送りする前に、電話で接触していました。いきなり通知が来ると、普通びっくりしますし。
そのときに、申告が出せていない理由などをなるべくお聞きするようにして、フォローしていましたね。
まぁ、ごく一部の会社さんは、この電話でも接触できないケースがありますが・・・。
連続3年間申告しないと
税務調査を受けるリスクがグッと高くなります。
会社の調査の場合ですと、一般的には3年間分の申告書を対象に行っています。
なので、申告を出していない会社さんも、3年間分を一度に調査に入ることになります。ただ、申告を出していない場合は、5年経ってから税務調査に来ることもありますので、そうなると負担が重くなります。
ちなみに、申告を出していない会社全部に調査に行くわけではありません。
大事な考え方として、
事業を普通に行っているのに申告を出していない状態
の会社さんは調査の優先順位は高いということ。
反対に、廃業したけど、その届け出を出していないような会社さんは、調査の優先順位はグッと下がります。税金が取れませんので。
もし、事業を行っているけど申告書が出せていないような場合は、ご相談に乗りますので税理士事務所ホームページから「単発相談」をお申し込みください。
【編集後記】
昨日は朝一から出張。
現場近くのカフェでブログを更新し、夕方まで仕事。