期待値を上げすぎない
おはようございます。東京・練馬の税理士、村田龍矢です。
今日は、期待値の話。
見たいものが集まってくる
人間は、自分にとって都合のいい話をどうしても受け入れてしまいがちです。
特にネットで情報を拾っていると、自分が見たいものについての情報が集まってきます。
自分の嗜好が検索結果に影響している、とか言う話も聞いたことがありますし。
そして、ひたすら期待値が高まっていって、現実に直面したときにショックを受けることになります。
これは、私のような税理士業でも感じるところ。
できること、できないこと
いやしくも税金の専門家ですから、ここははっきりさせておかないといけません。
税理士一般としてできること、できないことはもちろんそうですし、
村田個人としてできること、できないことは明確にクライアントにお伝えしておく必要があると思っています。
税理士一般としてできないこと、代表的なものは
「脱税相談」
ですね。
あと、脱税するための「不正申告」の作成。
これに手を貸してしまうと、最悪税理士業務の「禁止」。
廃業ですね。
逆にできること。「節税」の範囲でのクライアントへのアドバイス。
これは積極的にアドバイスしてほしいという方も多いでしょう。
で、肝心なのは、
脱税と節税の違い
これがやっぱりわかりづらい。
だからこそ、税の専門家として、ここの線引きについてははっきりクライアントにお伝えしなければならないと思っています。
結果、クライアントの理解を得られない場合は、解約もやむなし。
仕方がありません。
「税理士さんに頼めば何とかなるんですよね?」という期待
私個人の回答としては、
「時と場合による」
です。
例えば、これまで事業の申告をしていないことが税務署にバレ、調査を受けることになったとしましょう。
こういう場合に、
売上は口座振込だから、これは足し算すればわかる。
で、肝心の経費の書類は?というと、手元には一切残ってない。
これでは、正確な申告は作れませんね。
こんな場合では、「何ともなりません」。
税理士と言っても、普通の人間です。世の中の人よりも、多少、税金と会計について詳しいだけです。
魔法使いではないので、
「書類が全然ないんですけど、税理士に頼めば申告作れますよね?何とかなりませんか」
と言われても、正確な申告は作れない、ということになります。
まぁ、実際は、色んな「方法」がありますので、申告自体は作れます。
ただ、書類がきちんと残っていれば認められた経費については、ほぼダメでしょうね。
きちんと作った申告よりも、大幅に税金が増えることにはなってしまいます。
そこを、書類が無くても経費を付けて申告を作ってくれ、と言われた場合は、
「できません」
とご回答することになるでしょう。
少なくとも私は、そういう申告を作ることはできないのです。
【編集後記】
昨日は朝一のブログ更新。
午後から、クライアントの申告作成。
夕方からの出張の予定だったのが急遽リスケになったので、そのまま出かけ、ファミレスで読書と夕食。