国税専門官基礎研修を振り返る②
おはようございます。東京・練馬の税理士、村田龍矢です。
研修時代を振り返る2回目です。今日は、勉強面について。
朝から夕方まで勉強、勉強・・・
昨日の記事にも書きましたが、研修中は勉強が仕事です。
なので、朝9時から夕方16時過ぎまで、ミッチリと勉強することになります。
何を勉強するのか?
分野としては、
- 簿記
- 税金の制度
- エライ方の講話(アリガタイお話)
この3つです。
ちなみに、「班」には、それぞれ専用の教室があるのですが、この教室は朝一と夕方のミーティングでしか使うことはありませんでした。
授業中は、基本的には「階段教室」と呼ばれている、数百人が入る大きな教室で過ごすことになります。
班の教室は、皆さんが税務署の現場に出て3年程度の職務経験を積むと、今度は「専科研修」というステップアップした研修を受けることになりますが、その研修で行うことになるディベートの授業で使っていました。
さて、簿記と税金については別建ての項目でお話します。
エライ方の講話について。
真面目に聞きましょう、なんていう話は、研修施設の職員が言えばいいことですので、そんな話はしません。(念のため、寝てる研修生がいると、施設の職員が飛んできて叩き起こされます笑)
講話をしてくれる職員は、50代くらいの職員が多いはずです。
研修が終わって現場に出れば、それこそ署長クラスの方。新人職員がおいそれと話ができる方ではありません。
そういう人の話を直接聞ける機会はそうそうありません。
なので、
- エライ方は何を考えているのか
- エライ方は組織をどのように捉えているのか
- エライ方は新人職員に対して何を期待しているのか、どう見ているのか
このあたりを分析してもらえたらと思います。
講話の内容をまじめに全部受け入れる必要はありません。皆さんとは価値観も違うでしょうし。
これから組織を生き抜くための情報を得る機会だと思いましょう。
簿記
研修中に、簿記2級への合格が求められます。(確か・・・)
・・・マストではなく。万が一不合格でも、研修自体は卒業できますので。
ただ、新人のうちは、やはり簿記2級に不合格だったということは、割りとついて回ります。
税務署によっては、不合格だった職員に向けて簿記の試験の勉強会なんかも自主的に開催していると聞いたことがあります。(もちろん、稼業時間外で)
税務署に出ると仕事で覚えなきゃいけないことも山ほどあるのに、簿記の勉強なんかやっていられないと思いますので、
「勉強が仕事」のうちにサクッと合格してしまいましょう。
さて、簿記2級は、「商業簿記」「工業簿記」の2分野に分かれていますが、そもそも思想が違うので、
これまで簿記に触れたことが無いという方はハードルを高く感じてしまうかもしれません。
ただ、税金を扱う職場である以上、簿記会計の基礎知識はあったほうがいい、と個人的には思っていますので、
学んでおいて損なことはないでしょう。(配属先の部署にかかわらず)
今は引っ越しの準備などでバタバタしていると思いますが、できれば今のうちから、簿記の勉強は手を付けておくことをお勧めいたします。
教材は、何でもいいです。本屋に行けば受験予備校の簿記の教科書がいくらでもあると思いますので、気に入ったもので勉強しましょう。
税金の制度
専門官基礎研修では、広く浅く、色んな税金について勉強をします。
私のように、大学で税法の勉強をしていたような極少数派はともかく、
基本的には初めて触れる内容ばかりのはず。
そして、研修が終わり税務署に配属されると、「系統」の一つに所属することになります。
系統とは「法人、個人、資産、徴収」の4つ。(順番に意味はありません。系統間で序列も特に無いです。念のため)
系統に分かれると、基本的にはその分野しか仕事で扱いません。
ちょっと、もったいなかったなーと。
私は現役の時は法人系統でしたが、贅沢言うなら、資産系統の仕事も経験したかったですね。
この研修を受けている時点では、皆さんはどの系統なのかは決まっていないはず。だったら、貪欲に色んな税金について勉強しましょう。
系統に分かれた後も、他の分野の知識が不要、というほど税金の世界は単純ではないですので。
【編集後記】
研修振り返り編。あともう一回くらいは書くつもりです。
さて、昨日は朝一のブログ更新。
午後からは日税研の研修動画の視聴。コンパクトで良い。
たまってきた書類などの整理、処分。
夕食後は「三國無双ORIGINS」。