国税専門官基礎研修を振り返る

おはようございます。東京・練馬の税理士、村田龍矢です。

そろそろ、新生活の時期が迫ってきたので、私の国税職員時代の研修のお話です。

新入職員研修

思い返すと、今から14年前(!)。

住み慣れた大阪から関東への引っ越しの準備をしていました。

前年に、国税専門官試験に合格して、春から関東での社会人生活が始まる。

その当時は、不安の気持ちの方が大きかったですね。

国税専門官は日本各地にある各国税局ごとの採用となっておりまして、私自身は「東京国税局」から採用の通知をいただいていました。

なので、社会人になるにあたって、関東に出るのはわかりきっていたこと。

ただ、国税専門官は新入職員の研修がありまして、3月下旬から6月下旬まで3カ月間、埼玉県にある研修施設に全国から新入職員が集められるのです。

しかも、研修施設内の「寮」に入るという。

あの当時は、研修生活についての発信している方も見つけられませんでしたし、SNSも始まったばかり。

前情報がほとんどなくて、ただただ不安でしかなかったですね。

引っ越しはシンプルに

自宅から寮への引っ越し・・・といっても、

大学4回生の終わりにアパートを引き払って実家に戻っていましたので、引っ越しで持っていく私物はほとんどなく。

せいぜい、衣服と日用品くらい。後は、パソコン。

大き目の段ボールで3箱くらいだったかな?

引っ越しで送る段ボールの表面に、名前とか、研修名とか研修生番号とか、色々と記載を求められ、宅配業者の方に引き渡すときに気恥ずかしかったですね笑

ただ、全国から研修生の段ボールが研修施設に集めれているのを見たときに、探すのは一苦労でした。そりゃ、段ボールに情報書いてないと探すのは大変だわと。

研修施設の個室自体は、清潔感もあってキレイな印象でした。

相部屋ではなく、一人一部屋だったのでそれも良かったですね。

部屋にはベッドと机・椅子、収納スペースとユニットバスがあるくらいで、それ以外の家具は無かったように思います。

テレビもないし、冷蔵庫は申請をすれば貸してもらえました。(ビジネスホテルにあるようなやつ)

一応、共同のキッチンスペースがあって、そこに共同の冷蔵庫もあったのですが、私としては抵抗感がありましたね。

洗濯機も共用ですし・・・当時は、インターネットもなかったような?

さすがに今どき、無線LANくらいは飛んでいるのでしょうか?

あと、空調設備は全館管理とかいうのでしょうか。大元のスイッチを研修施設が管理しているので、自分が好きな時期に使うことができなかったように記憶しています。

夏場・冬場の特定の時期にしか空調を使えませんでした。

学生生活の延長線みたいな生活

これまでの文章を読んでもしかすると不安に思った方もいるかもしれませんね。

今まで書いたものは、あくまで14年前当時の環境についてです。さすがに今とは変わっている部分もあるかと思いますので、うのみにしないでくださいね。

全般的に言えば、研修生活は楽しかった、これにつきます。

身分は社会人で国家公務員、でも普段の生活は学校で授業を受けているような感じ。

クラスもあります。「班」と呼んでいて、25人くらい。年齢層は新卒から上は30歳手前くらいまで。まぁ、ギリギリ同年代でしょうか。

また、担当の「教授」という先生役のポジションのような、50代くらいの職員も各クラスにいます。

(ちなみに、「教授」という肩書きですが、役職としては税務署の副署長クラスです。普通に「エライ人」です。対応には気を付けましょう。)

給料ももちろん出ますが、本当に学校みたいなんです。

共同生活が苦手・・・という方にとってはしんどいかもしれませんが、

基本的には「楽しかった」思い出がたくさんあります。

なので、これから研修生活に入る新入職員の方には、ぜひその環境を全力で楽しむことをお勧めします。

【編集後記】

一般的には4月から新年度に入り、職場環境も変わりますが、

国税組織は7月が「新年度」なので、3月と聞いても新生活っぽくないんですよね。

私も退職してもうすぐ2年。段々国税職員らしさも薄れてきていることでしょうし、

この時期になってふと思ったので記事にしました。

さて、昨日は朝一のブログ更新。

午後からは研修動画の視聴と蔵書の整理。

夕食後は「三國無双ORIGINS」。