勘定科目をどうしよう
何のための勘定科目か
極論を言うと、税金の計算上、「収益」の合計と「費用」の合計があってれば、税金の計算は合うはず。じゃあ、勘定科目をどうするか考えるの面倒なので、収入のすべてを「収益」って勘定科目にしてもいいか、というとそういうわけではありません。
一年間事業活動を行って、決算書を作ります。決算書というのは、「一年間の報告書」みたいなものです。それを読んだときに、勘定科目がおおざっぱすぎて何が何だかよくわからん、ということではいけないのです。
別に、銀行さんとか、税務署に見せる用ってだけではなく。決算書というのは、基本的には自分自身で、一年間の事業活動を振り返るために作るものと私は思っています。その時に、「うーん、細かくはわからんけど、去年は最終的に黒字だったからいいや」では悲しい。
勘定科目を使って自分の事業活動に名前を付ける
なので、収入であれば、売上とか、受取利息とか、受取家賃とか、勘定科目を使って収入の種類ごとに名前を付けてあげる。費用であれば、仕入、給料、消耗品費など。売上も、いろんな種類の収入があるんであれば、種類ごとに細かく名前を付けてもいいんです。例えば、「顧問料収入」「単発相談収入」「税務調査立合収入」「セミナー売上」など。
こうすることで、自分が一年間どんな種類の収入があって、その収入を得るためにどんなことにお金を使ったのかわかるようになります。
ここがわかってくると、自分の事業活動を分析したくなります。去年を振り返って、今年はこの売上を育てようとか、ここは費用をかけすぎたから金額を絞ろうとか。仕事にも身が入ります。
そう、これは自分のためですから。別に難しく考えなくても全然いいんです。
「雑○○」「その他○○」
ちなみに・・・。調査官時代、いろんな納税者の方の決算書を見る機会がありました。
これは仕方がないと思うんですが、「雑収入」「雑損失」。いくら種類ごとに勘定科目つけてもいいといっても、細かい金額のものまで個別に勘定科目をつけるかというと、そこまでしなくていいかなと。面倒くさいし。こういう科目を使って、まとめてしまいましょう。ただ、注意していたのは「雑損失」。事業規模に比べてあまりに金額が大きいと、「おや?」となります。「これ、本当に費用にしていいものかな?」と。調査の対象に選ばれる理由の一つにはなります(もちろん、これだけではないですが)。あと、「その他損失」とかも。
【編集後記】
昨日は朝一のブログ更新。
午後からは自宅でインタビュー動画の撮影、そのほか色々と打合せ。
夜はモンスターハンターライズ。凝り性だとなかなか先に進まない。