ヒアリングをしてから検証
おはようございます。東京・練馬の税理士、村田龍矢です。
今日は、ヒアリングを終えてからの話。
ヒアリングを終えて
クライアントからのヒアリングで、
事業内容の全体図を頭の中で描けるようになれば次に進みます。
ただ最初のうちは、実際に「頭の中」で描く必要はなく、
ノートなどに手書きで整理すれば良いです。
整理するときも、ヒアリングした情報を箇条書きにして整理してもいいですが、
クライアントの事業内容を「一枚の絵」に描くことをお勧めします。
<参考>絵を描きましょう
その絵の中に、締め日だったり、出てくる書類を書き込んで整理しておくと、
後で見返したときに思い出しやすいですし、クライアントにも自分の理解があっているのか確認を取りやすいです。
ここまでできれば、ヒアリングはおしまい。
「検証」を行う
ここからは検証作業を行います。
検証、と言っても難しいことをするのではなく。
クライアントが話してくれた通りに、書類が作られていて会計に反映されているかどうかを確認するのです。
そう、「確認」です。
間違い探しをする、という視点ではなく、「合っていることを確認」する。
まずはここからです。
クライアントが話してくれた内容と、現物の書類やデータが合っていないとそもそも間違い探しをする以前の問題です。
例えば製造業で売上を確認するとき。
売上は月末までに商品を納品した分について、納品書から起こして請求書を作る。
そして代金の口座振り込みは翌月末。
こういう場合には、
ひと月分の納品書の束とその月に出した請求書を突き合わせる。
そして本当に「月末までに商品を納品した分について、納品書から起こして請求書を作っている」ことを確認するのです。
で、請求書の金額が売上に計上され、翌月末に代金が口座に振り込まれていることを通帳で確認する。
地味な作業です
売上をごまかしいているとか、
二重帳簿を作っているとか、
隠し口座を寝室に保管していたとか。
税務調査については、これまで華々しいお話を聴いたり読んだりしたことはありましたが、私自身はほとんどそんな経験をしたことはありません。
残念ながら。
どちらかというと、こういう地味な作業を淡々と進める方でした。
でも、税理士として必要なことはむしろこの地味な作業を淡々とできることなのでは、と今では思っています。
税理士に「質問検査権」はありませんので、調査官の様にはできませんしね。
で、実際にこういう作業をしていると、
そもそも会計が間違っとる
ということもあるのです。
聴いてた話と帳簿に相違点があるのです。
なので、まずそこから直しましょうか、ということをお話させていただくのです。
【編集後記】
税務調査、なんていう段階ではありませんね。
そもそも論、自分でやっているつもりの会計作業と実際の会計帳簿が合っていないのですから。
まずは、ここをしっかり合わせてから。
「これは経費になりますか?」という話は、まだ早いかなと。
さて、昨日は朝一のブログ更新。
お昼は銀座で同業の方とのランチ会食。
色々と情報交換を。
会食後、中野税務署に移動し閲覧申請。ずいぶんきれいな庁舎になって。
帰宅後軽く夕食を摂り、エクセルでクライアントの申告シミュレーション。