税理士の私が「今すぐ会社を作りたい」という相談を全力で止める理由
おはようございます。東京・練馬の税理士、村田龍矢です。
今日は、税理士の私が「今すぐ会社を作りたい」という相談を全力で止める理由、というお話。
会社を作ると税金は安くなるのか?
よく、「会社を作ると税金が安くなるんでしょう?」
と質問を受けます。
果たして、それは本当なのか?
確かに、税率は大きく違いますね。
所得税率は最大45%。
かたや法人税率は中小企業であれば概ね15%程度!
大きく違いますね。
「これは、今すぐに自分の個人事業を会社にするしかない!」
と、思いますよね。
ところが、そう簡単な話ではないのです。
個人事業で利益を出せているのか?
所得税の世界は累進課税です。
所得の金額で税率が変わる世界ですから、
もし法人税と比べるとすると、
課税所得が700万円までであればあんまり変わらなかったりします。
意外と、こんなもんです。
で、ここからが肝心です。
「課税所得700万円」と聞いて、どう思いましたか?
「会社を作りたい!」
と言っている皆さん、ちょっとご自分の所得税の決算を見てみてくださいよ。
事業所得の金額が700万円を大きく超えていますよね・・・?
え?全然足りない?
それでは話にならない。
まずは個人事業で所得を出してから、会社の話をしましょうかね。
それに会社を作ると、会社のお金を自由には使えませんし、
ましてや社長の生活費に使うなんてもってのほかです。
税理士の報酬だって増えますし。
いい事なんか、ないですよ笑
利益の分散こそキモ
会社を作って節税の真意は、
「課税対象を分散する」
ことにあるのです。
どういうことでしょうか?
個人事業の場合だと、税金をかけられるのは自分だけです。
稼いだ所得に丸々所得税がかかる。
ところが、会社を作ると、社長には役員報酬を支払いますね。
会社から見ると、役員報酬は「経費」です。
社長に役員報酬を払えば払うほど、会社の利益は少なくなり、法人税は安くなる。
役員報酬を受け取った社長では、給料は所得税では優遇されている一面がありますから、
税金は個人事業主と比して安くなりやすい。
会社の利益を会社と社長で分割して、それぞれに課税を受ける。
トータルで見たときに、税金が安くなるのです。
これが、会社を作ると税金が安くなる、の真意です。
もう一度言いますが・・・
この状態を目指すには、まずは個人事業でしっかり稼ぐこと、ですよ。
【編集後記】
昨日は午前中はブログ更新と自重トレーニング。
午後からは面談記録の作成。お客さまの申告関係の算定。
別のお客さまのExcel会計。
夜は蔵書整理。

