情報のフローとストック
情報を集める
税金についての情報は日々新しくなっていきます。
大きな流れでは、毎年の税制改正。小さなものでは、個別事件についての裁判所の判決や国税庁の情報発信など。
網羅しようと思うと個人では限界があります。情報を集めるだけで精一杯。
また、集めた情報の中には、「正しい内容だけどそれは〇年前の話」というものもあります。税金の世界はルールがしょっちゅう変わるので、情報発信の時点では正しいけど、時間が経過した現在では内容が間違っているというものもありがちです。
なので、私の場合は毎月発行されている税金に関する書籍を中心に情報を収集するようにしています。
コストはかかりますが、一応、内容についてはチェックが効いているはず。自分で書店で購入したり、規模の大きな図書館に行ってコピーを取ったり。
日々変わるルールに追いつくように力を割いています。
情報をためる
情報は集めるだけではなく、ストックもしています。
もちろん、書類として管理するのは量が膨大となり不可能ですので、スキャンしてPDFにしておきます。PDFも、何時の情報なのか年月をファイル名に記載しておくと、時系列順に並ぶため検索に便利。
税務職員になってしばらくしてからストックし始めましたので、一昔前ならデータ化する手段がなく、アパートの床に穴が開いていたでしょう。
今の時代は、個人でデータのストックするのに便利になりました。
ストックをハードディスクから引っ張り出す
ストックした情報は、ストックするだけでは意味がありません。こういうのを「死蔵」といいます。
ハードディスクから引っ張り出して活用してこそ意味があるというもの。
例えば・・・
税金は、おおむね5年間は間違いに気づけば修正する手続きが可能。ということは、最新のルールしか知らない、昔のルールは忘れていく、ということになると、昔の申告書を修正するとなった時に正しく修正できない可能性があります。こういうときに、ハードディスク内のその当時の書籍を引っ張り出して当時の税金のルールを見に行きます。
こうやって頭の中身をいったん過去に戻して、昔の申告書を修正します。
また、この税金のルールはどうして今ではこんな風になったのか、と調べるときにもためこんだストックが使えます。
最新の書籍は、「今」のルールには詳しい。ただ、なぜこうなったのか、経緯については触れていないこともあります。
こういう時に、ルールが変わっていった当時の書籍を読むと、当時のことがよくわかります。
【編集後記】
昨日は朝早くからおでかけ。
夜に会食し帰宅。