そろそろ動き出す頃合い

おはようございます。東京・練馬の税理士、村田龍矢です。

今日は、いよいよ動き出すぞ~、というお話。

読み上げ版はこちら↓

何が?

と言うと、「税務署」です。

この時期、税務署は人事異動が行われ、7月からは人事異動後の新体制となります。

ちょうど国税組織の年度も切り替わり(事務年度といいます)新しい顔ぶれで新年が始まる。

税務調査も本格的にスタートです。

私のところにも、税務署から申告について話を聞きたいと言われている、など相談のご連絡が来ております。

私がまだ現役の職員だった頃は、この時期はのんびりでしたね。

自分自身の仕事を片付け、ちょうど部署全体で書類整理していたんじゃないでしょうか?

今となっては電子申告が相当進み、ほとんどの納税者は書類ではなくデータで税務署に申告を出すようになっていますから、当時とは様子は違うと思いますが、

私が税務署で働いていた頃は、たくさんの届出や申告が書類で出されてきましたので、その出てきた書類を納税者ごとに管理しているファイルに綴じるんですね。

逐一やってる余裕もないので、この年度末の仕事に余裕がある時期に部署全体で一斉に1年分の書類をファイルに綴じる作業を行うんです。

そうこうしているうちに、来年の人事についての予告を受けて7月になったら異動していくと。

調査の予約が入り出す

税務調査の予約もどんどん入ってくる時期です。

といっても、連絡をしてきた調査官が来るかどうかは、実は何とも言えません。

人事異動でいなくなってしまう可能性もありますからね。

なので、今の時期に調査の連絡があっても実際の調査開始は数週間後の人事異動後となるのです。

人事異動があった後で正式に調査の担当者が決まって、その人が来るわけですね。

ですから、時間的には実は余裕があるんだと。来週行きますっていう話じゃないですからね。

これも昔話になりますが、以前は人事異動前の調査予約は行っていませんでした。

人事異動した後で上司から担当する案件を割り振られて、そこから調査の連絡をする。

まぁ、7月の終わりの方か、できればお盆前に伺えたらいいなぁ位でした。

感情的にはよくわかるというか、自分が担当するかどうかわからないような調査の予約をするってなんか変ですからね。

調査先の顧問税理士からも、そういうお話は担当者が決まってからご連絡いただきたいと困惑されたのを覚えています。

さすがにあれから10年位も経っているので、今の時期に調査の連絡をしても、そんなもんだという雰囲気にはなってるんでしょうね。

確認したい事項

もしあなたのところに税務署から連絡があった場合、必ず確認をしてもらいたいことがあります。

これは税務調査なのですか?それとも行政指導なのですか?

と、いうこと。

税務署から連絡があって、申告のことで聞きたいことがあるから税務署に来て欲しい。

一体これはどういうことなんでしょうかね?

税務調査と行政指導は大きな違いがありまして、

イメージ的には、

「税務調査」は、国家権力を使って納税者の申告書や帳簿の中身が正しいかを確認すること。

「行政指導」は、納税者に協力をしてもらって、明らかな申告間違いや記載ミスを納税者に自発的に修正してもらうこと。

といったところでしょうか。

両者は全く違うものですから、連絡をしてきた担当者にどっちなのかを必ず確認してください。

ちなみに、税務署の調査官には、納税者に接触する際に税務調査なのか行政指導なのかをはっきり伝えることが事務運営指針と言うルールで義務付けられています。

もし、調査官が対応しない場合は、事務運営指示に違反していることになりますので、必ず確認をしましょう。

【編集後記】

昨日は朝一のブログ更新。

午後からは歯医者で定期健診。今回も問題なし。

帰宅後にクライアントのExcel入力。

夜は「モンハンワイルズ」。