税務署の法人税調査:番外 年度内に調査が終わらなければ・・・

昨日の記事で、税務署の年度内の税務調査はいつまで動いているのか、ということをお話ししました。

ただ。年度内に終わらない場合もあります。この場合はどうなるのでしょうか?


<参考>

税務署の法人税調査① 年間スケジュール

税務署の法人税調査② 上期の調査はいつまで?

税務署の法人税調査③ 年明けから確定申告時期まで

税務署の法人税調査④ 確定申告期間中は何してる?

税務署の法人税調査⑤ 4月~人事異動まで


年度内(=6月)に終わることが前提だが

自分が担当した税務調査案件は、自分の手でまとめて終わらせることは大原則です。

ただ、どうしても調査案件が終わらないこともあります。

  • 事実の解明に時間がかかってしまったり。
  • 納税者側の協力を得ることができなかったり。(いろんな事情で)
  • 証拠資料をそろえるのに手間取ったり。

まぁ、いろいろあります。

基本、納税者には関係ない話

人事異動を迎えても、調査担当者が同じ部署に残れば特段問題はないでしょう。引き続き担当すればいい。

万が一、調査担当者(上司も)が異動でいなくなる場合、異動してきた別の調査官が新しい担当者として調査を続行します。

実際に私も異動してきた側としてこの経験があります。

以下に書くことは、私の個人的な思いですが・・・。

基本、私個人としては、引き継がれる方はあまりよく思わないので。人様が担当した事案ですから。

引き継ぎ案件のせいで、自分のイチから担当する調査案件が出遅れますし。

ちなみに、調査の成績は新しい担当者のものになります。一応。

でも、自分が汗かいて調査したわけじゃないしなーと思うところ。

まぁ、納税者側にとってはこのあたりは関係ない事情なので、「さっさと調査を終わってくれ」というところでしょう。

逃げ切れるとは思わないこと

とはいえ。

「じゃあ、税務調査の協力はしないでおいて、年度末まで時間を稼いだら勝ちでは?」

とはなりません。

年度内にまとめきれなかった税務調査は終了しなければならない、というようなルールはありませんので。

納税者側が協力的ではない場合、法令上の手続きを踏んだうえで、納税者側と接触しないで調査を進めることも、できないことはないでしょうし。

事情が事情なら、調査担当者を引き継いででも続けるでしょうから。

時間切れを狙うというのは、得策ではないと思う次第です。

【編集後記】

あくまで、年度内にまとめることが大原則ですよー、と改めて言っておきます。(誰に対して?)

個人的に、自分の手でまとめきれなかったら「無念」の思いが残りますので。

さて、昨日は朝一のブログ更新。午後からはFGOのストーリー攻略。イドは無事に終了。

終わってから図書館へ。リサイクル書籍に掘り出し物発見。捨てる神あれば拾う神あり。