税務署の法人税調査④ 確定申告期間中は何してる?
法人税調査の担当は、確定申告期間中は何をしているのでしょうか?
<参考>
基本は「確定申告事務」に従事
メインで動いているのは所得税担当だったり資産税担当だったりしますが、法人税担当も確定申告事務に従事します。
「ウチには関係ありません」などという態度は当然取りませんし、むしろ税務署を挙げて対応しているという方が正しいでしょう。
私も、
- 窓口での申告書収受
- パソコンコーナーでの対応
などをメインに、忙しくしていました。
これは税務署にもよるのでしょうが、個人事業主の納税者が多い税務署の場合だと、法人税担当もかなりの日数を確定申告事務に費やしていました。
ですので、この期間中は税務調査はストップせざるを得ません。
税務調査をしないわけではない
とはいうものの、税務調査自体をまったくやらないかというと、そんなことはありません。
確定申告期間中は、税理士にはなるべく連絡を取らないようにしていましたし、税理士が関与している法人に新規で税務調査に行くこともありません。
ということは逆に、税理士の関与がない法人には、普通に税務調査をしていました。
ある程度規模が小さくて、税理士に頼まずとも自社で会計・申告をしているような法人さんです。
こういう法人さんは、「確定申告期間中だから調査対応できない」ということは関係ありませんから。
それに、ここで少しでも調査件数を稼いでおくと、ゆとりも出ますし。
まぁ、意外とこういう法人さんが、結構数字が出たりすることもあるので、税務調査は実際にフタを開けてみないとわからないんですよね。
この期間を有効に使えるかどうか
税務調査が表ではストップしているこの期間を、どう使うか。
もし、これまでの税務調査で決着がついていない事案があれば、いろいろ動いてみる。銀行さんに行ったり、反面調査に行ったり、確定申告期間が終わってすぐに動けるように情報を集めておく。
あるいは、数年単位で無申告となっている法人さんに税務調査でお邪魔して、時間を一気に投入して税務調査を1件仕上げるとか。
この期間中に、確定申告事務だけに追われるのは、もったいないなと思います。(もちろん、「各署の実情」にもよるのでしょうが。)
【編集後記】
私の場合、都心の税務署だったときは、そこまで確定申告事務が入ることはなかったんですが、次に異動した税務署は確定申告件数が上位に入っている税務署だったので、わりと忙しく。
あの時は、確定申告事務の対応をしつつ、自分の税務調査をしつつ、ハードだったなー
さて、昨日は朝一のブログ更新。
午後からは、パソコンや書籍などの情報をチェックしつつ、近所の図書館へ・・・だったが、まさかの休館日。残念。