必要になってから穴を埋める
おはようございます。東京・練馬の税理士、村田龍矢です。
今日は、穴を埋めることについて。
最初からどこまで?
前職時代もそうでしたが、税理士となった今でこそ強く感じることは、
いくら勉強しても足りない
という感覚。
税金を扱う専門家、という立場ですから、じゃあ税金について何でも知っているんですね、と思われがちです。
でも、実際はそんなことはなく。
知らないことはたくさんあります。
・・・むしろ、「知っている」部分の方が少ないのでは?
税理士の試験や国税組織の長期研修などで、税金や会計については幅広く学びます。
場合によっては、モレや抜けがないのではというほど、全般的に。
全部穴を埋めたから「独立」という行動できたのか?
それは違います。
というか、税金や会計について完璧に穴を埋めるまで独立しない、と決めていたら一生かかっても独立できていないでしょう。
個別のクライアントによって、必要となる知識やスキルは全然違ってきます。
いくら細かい部分まで習得していても、そんなものは使わずに税理士として仕事を果たすことは十分可能です。
・・・最低限、というのはもちろんありますが。
仕事をこなしていると、自分の知識やスキルに穴が開いていることがわかるものです。
これは、こなす仕事の量が増えれば増えるほど、わかるのです。
穴が開いていることが分かれば、埋めればいいのです。
この穴を上手に埋めることができないと、専門家という職業はなかなか難しい。
「必要性」が先
穴が開いていると怖いので、全部埋めてから行動します。
というのでは、何もできません。
一生かかっても、穴を埋めきることは無理でしょう。
必要になってから学べばいいのです。習得すればいいのです。
例えば、会計データの分析などで、Excelを主に使っています。これは、前職時代から少しずつ習得してきたもの。
税理士になるにあたって、急に学んだわけではありません。
前職時代に、
「これ、できないと仕事にならない」
と気付いて(あせって)一つずつ学んできたものです。
そう、必要だったので身に着けたのです。
就職したときには、Excelというソフトは単に表を作るためだけのソフトだと思っていましたから。
そこから、関数を学んだり、ピボットテーブルを学んだり。最初に学んだ関数は、たぶんsum関数でしたね。そこから、vlookup関数を学んでシートを参照する方法を学んだり、if関数で少しヤヤコシイ資料を作ったり。
調査の現場や税務署内の仕事で必要になるたびに少しずつ学んだものです。
で、今ではExcelを完璧に使えるか?というとそんなことはもちろんありません。
使えないものもたくさんあります。
Excelはできることがたくさんあることは知っています。
それでも、今の状態で事足りているので、全然OKです。
仕事をこなしているうちに穴が開いているのがわかれば、また、埋めるだけの話です。
【編集後記】
昨日は朝一のブログ更新。
午後から、クライアントのエクセル入力。
夕方に単発相談をオンラインで。同業の方から税金や会計について。