「もっと」を手放す引き算の美学
おはようございます。東京・練馬の税理士、村田龍矢です。
今日は、「もっと」を手放す引き算の美学。ひとり税理士は「最高の黒子」を目指す、というお話。
光あれば必ず影もある。一面だけを見ない
明日からいよいよ本格的な連休が始まりますね。
世間やSNSを見渡せば、「もっと稼ごう」「もっと事業を拡大しよう」という熱気に溢れていますし、そういう方のほうが称賛も受けやすい。
でも私は逆張りに。
そうした「もっともっと」という際限のない拡大路線から、意図的に降りるようにしています。
なぜなら、「光あれば必ず影もある」からです。
売上や規模の拡大という輝かしい光の裏には、際限なく成果を求められ、心身が全く休まらないという濃い影が必ず潜んでいます。
物事の光る一面だけを見て、無理な拡大に走るのはとても危険なことですからね。
国税時代にその辛さを骨の髄まで経験したからこそ、私は独立して「引き算の美学」を選ぶことにしたのです。
まぁ、これは国税のみならず、民間や公務員共通かもしれませんが・・・
成果を上げれば、今度はそれを上回る成果を上げろと圧を受けることはありませんか?
常に成績を前年比で測られ、前年比でマイナスになると評価も落ちる。
「いや~、ゆっくりしたいんだけどな~・・・」
とは思うものの、さらなる成果を求めて動き出さざるを得なくなる。
もう、しんどいなと。
税務署からの郵便物という「得体の知れない不安」
では、研ぎ澄ませてきた税務の知識という「武器」を、私は何に使っているのか。
それは事業を急拡大させるための矛ではなく、目の前のお客さまを守るための「盾」として使っています。
例えば、税務署から一通の郵便物が届いたとします。
お客さまにとっては、それだけで「何か悪いことをしただろうか」と不安な気持ちになってしまうものです。
しかし、私が中身を確認して「これは単なる申告のご案内ですから、大丈夫ですよ」と翻訳してお伝えすると、一瞬でその不安は消え去ります。
税務署からの封筒というだけで、イヤな思いをする方も多いでしょう。
「よくわからないものが届いた」というだけで、ストレスなのですよ。
この「よくわからない」という最大のストレスからお客さまを防衛することこそが、私の役割です。
表舞台には立たない「最高の黒子」
複雑な税務の世界を日常の言葉に翻訳し、お客さまの不安をスッと取り除く。
そうして安心したお客さまが、ご自身の本業という「表舞台」でイキイキと活躍され、無事に事業を継続されている姿を見るのが、私の最も深い喜びです。
私自身が表舞台に立って、スポットライトを浴びる必要は全くない、とすら思っています。
目指すのは、お客さまの背後や足元を完璧に守り抜く「最高の黒子」です。
お客さまが安心して夜眠れるように、影からしっかりとお守りする。これ以上の満足感はありません。
これからも、己の武器は誰かを威嚇するためではなく、大切な人の「安心」を守る盾として、静かに磨き続けていきます。
【編集後記】
昨日は午前中はブログ更新と自重トレーニング。
電話でお客さまと打ち合わせ。
午後からは、お客さまの届出関係の作成、提出。
郵便局へ郵便物の持ち込み。
別のお客さまのExcel会計。
