ヒアリングが苦手だな・・・
おはようございます。東京・練馬の税理士、村田龍矢です。
今日は、ヒアリングについて。
調査も面談も「ヒアリング」から
国税調査官時代に、必ず言われていたのがヒアリングの重要性。
調査開始と同時にいきなり帳簿や請求書をめくらないように、と。
ヒアリングで事業の内容や取引の流れを把握してから帳簿類を見ていかないと、何をしていいのかわからないんですよね。
で、これは税理士になってからも同じだなと思います。
顧問や申告作成の相談でもそうですが、特に税務調査対応ではヒアリングが十分にできていないと、思わぬところから指摘を受けることになります。
上達するには・・・
ヒアリングについてですが、「雑談」とは違いますよ、念のため。
「雑談」はあくまで場の空気を和ませるために行うもの。アイスブレイクなんて言われたりするかもしれません。
ヒアリングは別に空気を良くするためではなくて、
調査項目(=問題点になりそうなポイント)を絞り込む
ために行うのです。
で、こればかりは
実践が上達の一番の近道
です。
頭の中でロールプレイングをいくらしても、うまくはなりません。
実際に納税者orクライアントにお会いして、場数を踏むしかない、と思います。
かくいう私も、ヒアリングは苦手でした。
でも、調査の件数を重ねるうちに、少しずつヒアリングができるようになっていったのです。
一番の障害は自分の中にある
案外、自分の中に障害があるものです。
その障害とは、
「こんなことを聴いたら変に思われるだろうか」
「質問したら、世間知らずと言われるかも」
という、自分の思い込み。
私も、そういう気持ちが強かったです。
最初のうちは何でもいいから聞く。
とあるボルトを製造している税務調査で会社に伺ったときは、
ボルトの軸の太さについてしょーもない質問をしていました笑
会社のご担当の方には、そんなことを聴いて税務調査で何か関係があるのか、と思われていたことでしょう。
もちろん今なら、何か申告のミスにつながりそうなことはないか、ということを頭に置いたうえで質問をする必要があることはわかっていますので、もう少し意味のある質問ができるのでしょうが、最初はこんなもんです。
いいじゃないですか、コイツバカだなと思われても。
最初からヒアリングがうまい人なんか、いませんので。
【編集後記】
その経験のおかげで、税理士業でもヒアリングを行う際、助けられています。
場合によっては、ヒアリングをすることで、あらかじめ申告ミスがわかったりするので、あなどれないです。
さて、昨日は朝一のブログ更新。
午後から新宿に出張。
税務調査の打ち合わせ。