源泉徴収される所得税の計算は、税込み?税抜き?
請求書を作るときに、お客様に源泉徴収してもらう税金を計算したうえでお渡しするようにしています。
この源泉徴収の計算ですが、もとになる数字は消費税込みの数字なのか、消費税抜きの数字なのか、どちらなのでしょうか。
結論:税込み税抜き、どちらでもOK
ということになっています。
自分がわかりやすい方で請求書を作ればよいでしょう。
税込の場合は、売上代金にそのまま税率をかけるだけでよいので、見え方としてはわかりやすいかなと感じます。私も請求書を作るときは税込みに税率をかけて出しています。
税込で所得税の計算をする場合
- 消費税10%込みの報酬11000円、源泉徴収税率10.21%で請求書を作る場合のイメージを考えていきます。
報酬 | 11,000円 |
小計 | 11,000円 |
(うち消費税10%) | (1,000円) |
源泉徴収税額 | 1,123円 |
お振込額 | 9,877円 |
イメージとしてはこのような感じとなります。
この報酬料金は税込みの数字だということを表記することと、うち書きの消費税の金額、そしてその下に源泉徴収してもらう税額を書いておきましょう。
最後に、源泉徴収分を引いた手取り額(=入金額)も書いておくと、お客様の方で入金手続きがスムーズになるでしょう。
基本的に、源泉徴収の考え方のベースは税込みでよいと思います。計算、わかりやすいですし。
税抜で所得税の計算をする場合
消費税抜きの数字を基にして、源泉徴収分の税金を計算することもできます。
条件は、
報酬料金の金額と、消費税の金額が明確に区分されている場合
です。
- 報酬10000円、10%消費税1000円、源泉徴収税率10.21%で請求書を作る場合のイメージを考えていきます。
報酬 | 10,000円 |
小計 | 10,000円 |
ほか、消費税10% | 1,000円 |
源泉徴収税額 | 1,021円 |
お振込額 | 9,979円 |
イメージはこのようになります。
ポイントは、報酬金額は税抜とわかるように書くこと。イメージでも、「ほか書」で消費税の金額を書いています。
また、源泉徴収分の計算も税込みと変わってきます。税抜の場合は、消費税を抜いた本体価格に税率をかけて計算します。気を付けましょう。
なお、ご覧の様に税抜の場合は、源泉徴収の金額が税込より小さくなります。(=手取りが増えるということでもあります)
【編集後記】
私は税込みにかけて計算しています。「わかりやすい」ので。
税抜ベースでは、請求書の見方がややこしくなるような気がして。請求書を見ていて、「この源泉、なんでこの数字になるの?あぁ、本体分にかかっているのか。」と一瞬止まるんですよね・・・。税込みだと、シンプルな気がするんです。
さて、昨日は朝一のブログ更新。
午後から掃除と、自身の会計処理。そして近所の図書館へ。