土台を自分の中に作る
おはようございます。東京・練馬の税理士、村田龍矢です。
今日は、土台を自分の中に作ろうというお話。
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スゴイですね~
生成AIがスゴイスゴイと、やたらと褒めそやす人の発信が眼に入ってきて、ちょっと疲れ気味の昨今です。
イヤ確かにすごいですよ。
資料をアップロードすれば仕訳を作ってくれた。
会計の分析をしてくれた。
セミナーのパワポを作ってもらった。
私自身、こういうことを機械がやってもらえれば助かります。
仕訳を自動的に作ってくれるとか、嬉しいですよ。会計が嫌いなわけではもちろんないですが、仕訳を会計ソフトに入力することそのものはできれば避けたいですからね。
結構、体力使いますし。
個人的にこだわりのない部分をお願いできるなら、それはどんどん利用すべきでしょう。
でももう一段階踏み込んで。
専門的な内容、実務的なものに入るとどうか。
今更ですが、民法を
これでもバックボーンは法律にありますので、気にはなっていたのです。
ずいぶん前に、民法の大きな改正があったとのことで、専門誌で特集を組んでいました。
今更ながら、内容を押さえておこうと思ってPDFにしていた当時の専門誌を引っ張り出してパラパラと読んでいたのです。
やはり、こういう特集物は一つの記事で過不足なく解説がなされていていいですね。
学者先生の書くものだけあって、その改正の背景から改正のポイント、今後の実務に及ぼす影響など大変わかりやすいものでした。
さて。
その翌日に、同じ内容を生成AIに聴いてみました。
返ってきた回答を読むと、よく網羅してわかりやすく解説してくれるものだと感心しました。
昨日学んだ内容と一緒だなと。
法律の専門家なんていらないね。
・・・とは、ならないでしょう。
生成AIの回答を読んで、なるほどと理解できたのは、「法律という学問の土台」が自分の中にあるからです。
かつて法律を専門的に学び、基礎を自分に中に構築しているから。
だから、回答を読んでもわかるのです。
あそこの部分が変わったのね、と。
法律をまったく学んだことが無いという方が回答を読んで、どうなのか。
・・・答え方を変えさせれば何とかなるものなのか?
土台があるから使いこなせる
自分の中に、法律という土台があるからこそ、生成AIは使いこなせるものと考えています。
自分の中に、簿記会計という土台があるからこそ、生成AIを使って効率化が図れるのです。
例えば、まったく分野違いの物理学とか。生成AIを自由に使っていいから議論しましょうと言われても、無理でしょう。
AIの回答をそれっぽくしゃべっているだけです。
私の中には、物理学の土台はありませんので。(高校の授業でやったはずだけど笑)
こんなものはAIを使っているとは言えないでしょう。
むしろAIに使われているようなもんです。
確かに、簿記会計がまったくわからなくても、決算書を作ることができる時代はすぐ来るでしょう。
でも、それって本当に正しい決算書でしょうか?
AIというものは、大前提として正しい情報をインプットすれば正しい内容を返してくれるもの。
その情報にノイズがあった場合は?
いったい、どんな決算書ができあがるのでしょうか?
・・・怖いですね。AIは責任を取ってくれませんよ。
知識の土台、どんどん自分の中に作っていきましょう。作れば作るほど、AIを触るのが楽しくなるかもしれません。
【編集後記】
昨日は朝一のブログ更新。
午後からは浅草にお出かけし、打ち合わせ。
帰宅後は事務所の月次決算を。