解像度の出力調整
おはようございます。東京・練馬の税理士、村田龍矢です。
今日は、解像度の出力調整について。
ディスコミュニケーション
物事に対しては、「解像度」が存在しています。
その物事をどこまで知っているのか、という意味です。
解像度が高い人は、物事について知識・経験が豊富でよくわかっている。
解像度が低い人は、その物事について、あんまりわかっていないか、初めて知ったか、くらい。
そのため、解像度レベルがあまりに違う人がコミュニケーションを取ると、大抵うまくいきません。
解像度が高い方は、「なんでわかってくれないんだろ?」と思うでしょうし、
解像度が低い方は、「この人、言ってることが意味が分からない」と思うのです。
ディスコミュニケーションに陥ってしまうのです。
アウトプットの出力レベルの調整が必要
アウトプットというものは、相手に伝わるようにしないと意味がありません。
このブログも、税金の解説についてはそのように心がけているつもりです。
情報を伝えたい相手の像を想像して、その方に伝わるようにするにはどういう内容がいいのか?
どういう言葉遣い、表現であれば伝わりやすいのか?
これを考える必要があります。
で、基本的に、ディスコミュニケーションを防ぐには、
解像度が高い方が、解像度が低い方に合わせる必要があります。
解像度を自分に合わせて上がってこい!
というのは、乱暴ですね。
なので、相手が物事をどこまで知っているのか、わかっているのか、
これを正確に把握して、自分の出力レベルを調整する必要があります。
例えば、インボイスについて聞きたい場合。
「あなたは適格請求書発行事業者ですか?」
なんて、聞きますか?
「インボイスの登録をしましたか?」
と聞くでしょう。
解像度が高い方には、「適格請求書」でも伝わりますが、
そうでない場合、「インボイス」の方が伝わります。
また、消費税の納税義務の話で、
「2期前の課税売上高が1000万円を超えていますか?」
と聞くよりも、
「2年前の、消費税がかかっている売上高が1000万円超えていますか?」
の方が伝わりやすいのではないでしょうか?
(※この点、お相手が、消費税を請求書に乗っけて請求している感覚が無い場合もありますので、聞き方には要注意ですね)
専門用語禁止!
ディスコミュニケーションの責任は誰にあるのか?
この記事の場合だと、「解像度が高い方」ではないでしょうか。
ディスコミュニケーションによってトラブルが起きたとき、
「税理士に聞かれなかったから答えませんでした」
「税理士の言っていることがよくわからないので、適当に答えました」
と言われてしまったら、それはこちらの方が悪いのかなと思います。
解像度が高い方からすると、解像度が高いアウトプットの方がラクではあります。
言葉の数が少なくて済むのです。
でも、それを解像度を下げて言葉に出すと、何倍もの量の言葉が必要です。
表現だって、同じという訳にはいかない。
とかく、慣れるまでが大変なのです。
で、何を意識しすればいいのでしょうか?
「税務・会計の用語を使わずに説明してみる」
これが一番効きます。効果があります。
つい、専門用語を使ってしまうんですよね。
それだけ、普段の仕事や学習で慣れ親しんでいるからでありますが、
相手にとっては見たことも聞いたこともない単語、なわけです。
先にもお話しましたが、解像度が高い方が低い方に合わせる必要がある以上、
専門用語を使わずに日常用語に置き換えてコミュニケーションを取る必要があります。
最初は慣れないかもしれませんが、意識してみると意外と専門用語、使ってます。
専門用語禁止、という縛りを自分にかけて仕事をする。
ゲームみたいで、楽しそうですね笑
【編集後記】
昨日は朝一のブログ更新。
午後からお出かけし、渋谷でライブに参加。