クラウド会計を使って自分で確定申告・・・できる?【確定申告】

おはようございます。東京・練馬の税理士、村田龍矢です。

今日は、ご自身での確定申告について。

最近は無料相談会に参加してます

1月も最終週に入って、

私が所属している税理士会でも無料相談会を開催しています。

私も何日か参加しましたが、

  • 不明点を税理士に相談したいという方
  • 書類を持ってきたから作り方を教えてほしいという方
  • 自分で申告書を作ったので、提出前にチェックしてほしいという方

などなど、

たくさんの納税者にお越しいただいたようでした。

私も、何件か申告書の提出前のチェックのご依頼を受けておりましたが、

収入が給与や年金だけで、医療費やふるさと納税などで還付の申告をする方の申告チェックと、

個人事業者で自分で決算や収支を計算して申告を作った方のチェックは、

時間内でのチェックについて濃淡が出てしまうなと思いました。

給与・年金の場合は、

「源泉徴収票」という確かな書類がありますので、その通りに申告書に書いていただいていれば、

チェックをして大丈夫ですよ、と自信をもって提出ブースにご案内できるのですが・・・。

問題は個人事業者。

チェックのポイントは「売上」「経費」

個人事業者の場合は、源泉徴収票という確かな書類がありません。

皆さんご自身で売上と経費を書類などをめくって集計して申告書に書き移しています。

正直なところ、

所得税の申告のうち、社会保険や生命保険の控除計算は別に問題ないのです。

チェックに時間はかかりません。

書類もそろっていますし。

キモは売上と経費。

ここのチェックは実際どうしているのか?

ほとんど見れないというのが実際のところではないでしょうか?(私の個人的感想です)

私が参加した相談会では、納税者お一人に割ける時間は30分程度。

中には、ご自身で整理した一年分の請求書やレシートを袋に入れて相談会に持参している方もいらっしゃいます。

それを全部見れるのか?一枚一枚、チェックできるか?

無理でしょうね。

それに、申告内容を本格的にチェックしようものなら、

やはり事業概況や書類の整理状況など、

詳細なヒアリングが不可欠。

最低でも1時間はヒアリングをしたいと思っています。

思うに、個人事業者の申告内容を30分で完璧にチェックするというのは、

相当難易度が高いものでしょう。

クラウド会計で自分で申告を作れる、のか?

答えはもちろん「Yes」。

何だったら、私自身もクラウド会計で自分の申告を作っています。

ただし必須条件があります。

「会計入力が正確なら」

というもの。

確定申告書には

  • 収入金額・・・売上のこと
  • 所得金額・・・事業利益のこと

という数字が出てきますが。

この数字自体は何の意味もないのです。

問題はこの数字の中身です。

まぁ、売上は問題ないでしょう。

通帳や自分が出した請求書の金額を足し算すればいい。

経費はどうでしょう?

事業に使う経費。個人事業者の悩みどころですよね。

「これは経費になりますか?」

よくある質問です。

クラウド会計に、本当は経費にならないものを入力しちゃった場合は、

当然、間違った内容の申告になりますよね。

はい、会計入力を間違った場合は、

間違った内容の申告書が出てくるのです。

クラウド会計で自分で申告を作ることができる。

これは間違いではないですが、

「会計入力を間違えれば間違った申告になりますよ」

というところを気をつけねばなりません。

クラウド会計を使っているから大丈夫、

と過信しすぎないようにしましょう。

【編集後記】

昨日は朝から出張し、

現場近くのカフェでブログ更新。

その後、税理士会の無料相談に従事。

夕方帰宅し、すぐに図書館へ。

夜は「三國無双ORIGINS」。