こだわりをちょっとだけ捨ててみる
キャッシュレスに懐疑的だった
私は、以前はキャッシュレスに対して懐疑的でした。アマゾンや公共料金の支払いにはクレジットカードを使っていましたが、日常のコンビニやスーパーで使うことはありません。
お金を使っている感覚がないんですよね。手元のお金は一切減らないけどモノやサービスが買えてしまう。(翌月に口座引き落としになるのは理解してはいます)だから、調子に乗ってどんどん買い物してしまうんじゃないかと、心のどこかで恐怖していました。
だから、交通系ICカードや各種支払いサービスが出てきても、日常生活では現金派でした。お釣りの小銭がなるべく少ない枚数になるようにレジで支払ったり、手元の1円玉が増えて面倒だなと思ったり。
使ってみると、めちゃくちゃ便利
変わったのはコロナ禍以降でした。職場の近くのコンビニでどんどん無人レジが増えていき、そこでは交通系ICカードが使えるとのこと。交通系ICカードは通勤で毎日使っているから見慣れているし、使う分だけ駅の改札でチャージして使うという手間がかかる部分も、かえって個人的に安心でした。
使ってみると、便利でしたね。お会計でもたつかないで一瞬だし、無人レジは自分のペースでさくさく品物を通せるからストレスも少なくなるし。
そこで味を占めて、今では現金を使うことはほぼないです。キャッシュレスの方法も交通系ICカードからドコモのd払いに変えました。ポイントもつくし、対応している店がどんどん増えていくんですよね。日常生活で使う店はほとんどがキャッシュレス対応の店。使える店が増えると使ってみたくなるんです。
ただし、お金のチャージ方法は、使う予定の金額をその都度入金する方式。他に楽なチャージ方式はいくらでもあるんでしょうでけど、私はこれで満足。
こだわりとのバランス
キャッシュレス、もっと早くから使ってもよかったんです。今更、キャッシュレスを捨てて現金に戻れと言われたら面倒すぎて困ります。
ただ、キャッシュレスはお金を使いすぎるんではないか、という感覚は完全に捨てたわけではありません。まだ残っています。
生活上の利便性を得る引き換えに、自分のこだわりをどこまで捨てるか。現金派というこだわりをちょっとだけ捨ててキャッシュレスを使う代わりに、「使う分だけお金をチャージする」という手間をかけることで自分を安心させる。
これでバランスが自分の中では取れているんです。
こだわりを捨てることは痛みです。だから完全に捨てる必要はないんです。ちょっとだけ捨ててみて、新しいことを少し取り入れてみる。合わなければ戻ればよし。案外、具合が良ければそのまま取り入れてしまう。ただし、こだわりとのバランスを忘れずに。
こんな感じで少しずつ身の回りを良くしていきたいなと思います。