国税局調査部の役職
今日は、国税局調査部の役職について。これがまた税務署とは結構違うので・・・。
税理士業をしていて、国税局の職員と出会う機会もあると思いますので、知っておくのも良いでしょう。
※筆者は調査部での在職経験が長いため、調査部メインで解説します。
<参考>
調査部の役職
- 部長
- 次長
- 課長
- 統括官
- 総括主査
- 主査
- 調査官
(※「事務官」は年度によってはいたりいなかったり。退職直前の年度にはいらっしゃいましたが、調査の現場には出ない仕事を担当されていました。)
調査「部」というだけあって、部のトップは部長、ナンバー2が次長、そして次に課長です。
また、お手元の税務職員名簿をご覧いただくと、「課長」は調査総括課というセクションのトップです。調査部全体の事務の取りまとめを行っています。
そして、統括官以下で「調査部門」を形成しています。
調査の現場で出会うのは?
調査部の税務調査は、税務署とは違って二人一組の「調査班」で行うのが基本。
主査が1名と調査官が1名。
ですので、調査部の税務調査の立ち合いをすると、出てくる職員は基本的には主査までとなります。
さて、まずは「調査官」から。最初に、疑問に思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、「上席調査官」は存在しないのでしょうか。上席調査官は調査部にはいません。調査部に来たばかりの若手も、調査部経験が10年くらいたっているベテランも、「調査官」です。(※「ベテランに見えるのに上席調査官に出世できなかったのか」と思わないでくださいね。税務署に異動すれば、普通に上席調査官の役職に就くでしょうから。)
税務署の若手が初めて調査部に異動すると、基本的には調査部門の配属になり、大企業の税務調査を行うことになります。2~3年ほど調査部門で調査の仕事を行い、自身の優秀さを証明できれば、より高度で専門的な仕事を経験できるようになります。
そして「主査」。調査班のチーフです。調査部の経験が長く、調査の際には納税者から一目置かれる存在、と言われています。この主査という役職は、税務署でいうところの「統括官」に相当します。調査部でのキャリアは、主査になれるかどうかがポイントでしょう。
フロアに「署長」が並んでいる・・・
次に「総括主査」。部門のナンバー2です。実務的なところで部門全体の仕事の進捗管理、事務のとりまとめを行っています。税務署でいうところの、総務課長的な立ち位置です。ここまで来ると、調査に出ることは少なくなります。国税局の庁舎で部内的な仕事をメインで行っています。
そして「統括官」。統括官と言っても、税務署でいうところの「署長」です。偉いんです。でもこの統括官、ワンフロアに十数名いるんですよね。窓を背にしてずらっと机を並べて座っています。すごい光景なのですが、すぐに見慣れます。統括官も調査の現場にはあまり出ません。最初のあいさつくらいです。ただ、統括官個々人で違ってきまして、調査に積極的に同行する方も中にはいらっしゃいます。
【編集後記】
国税局に異動すると、頭を税務署時代と切り替える必要があります。役職が一例。税務署の役職と全然違うので。
税理士としては、税務署の上席だろうが調査部の主査だろうが、ご自身の仕事には関係ないかもしれませんが、豆知識程度に知っておくのもたまには良いでしょう。
さて、昨日は朝一のブログ更新。
お昼からは事務所ホームページのコラム掲載と定額減税について情報整理。
夜はyoutubeを見ながら信長の野望。内政を進めたため、今日は領土獲得に進む予定。